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ドラゴンゲートの選手書類送検、団体の説明に疑問


「コラ」と名づけられたサルの虐待問題に揺れるプロレス団体・ドラゴンゲート。 (関連記事 1 2 3 4 5 6 7 8 9)

同団体に所属する選手ら4名が、動物虐待の疑いで書類送検された。それに伴い、団体HPには2009年9月1日付で説明文が掲載された。その内容には疑問がある。「購入当時は、日本猿の飼育に関して許可が必要ないとの説明を受けており、そのまま平成21年5月頃まで弊社道場にて飼育をしておりました。その後、購入したペットショップが無くなったこともあり、飼育許可について新しく条例が施行されたことを全く知らずに飼育続けた (原文ママ) 」という。




だが、当時から許可が必要であったことは、以前の記事で触れた通りである。当時は鳥獣保護法の成立以前だが、これは「鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律」の改正によって誕生した法律だ。すなわち、コラを購入したという時点でも、「鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律」の規制対象であり、無許可での飼育は認められていなかった。

ちなみに、団体側への取材結果として、HPと同様の主張が週刊プロレスにも見られる。それは、同誌が独自に調べた上で証言を信用し、記事を掲載したものなのか。この点について問うべく、同誌編集部に何度も連絡を入れたが、担当の記者は常に不在だった。

関係者からの情報によると、記者は団体側の証言をそのまま記事にしただけだったという。もしそうであるならば、プロレス専門誌を名乗りながら、団体側の「大本営発表」の拡声器としての役割しか果たしていないことになる。





更に、同誌記事には、条例の存在を知らされたのは今年3月との証言がある。一方、上記の団体HPによると、条例の施行を知らないまま5月頃まで飼育していたという。



どちらが本当なのか。

もし3月の時点で知っていたのなら、その後の2ヶ月間は、
違法と自覚しつつ飼育を続けていたことになる。



また、虐待疑惑発覚後にコラを福島県へ移送する過程に、動物愛護法違反の疑いがあることも、既に報じた。飼育開始前に申請を行ない、手続きを完了していなければ、違法な飼育に該当するということだ。これは、厳正な対応を怠った保健所にも問題がある。

団体側は、会見でも同様の主張を繰り返すのだろうか。事実を率直に認めなければ、ファンに対する最大の裏切りとなるだろう。


熱心な「信者」は、疑うことなしに、

どこまでもついてきてくれるのかもしれないが。




高橋

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