●更新日 02/07●


特命。香港に行ってこい。2


前回


日本での準備が進み、いよいよ香港へ出発。
その前に、よく新米調査員に 「私パスポート持ってません。」


てな事を言う人がいますが、ありえません。

「無ければ直ぐに取りに行ってください、国際免許も一緒にね。」


海外の予備調査の場合、必ず調査日の前日入り、しかも現地時刻の午前中に着かねばならない、それは何故か?


当然です。

・ホテルのチェックイン(荷物はそれなりにあるからね)

・右も左も解らぬ地理や道交法

・日本とは違う法律

・通貨(香港ドルは日本でも替えられるけど)

・タクシーのポテンシャル(これ重要)などなど

それに+現地の予備調査。そして思わぬトラブルが発生する可能性が高い。

遊ぶために早く行くのではない。
写真

これでイメージ湧かない人は探偵に向いてない。

あとターゲットの到着時刻の数時間前で良いなんてのは、何回か行った国で無い限りありえません。

それは調査をなめてます。


そんなんでやってる探偵社は悪徳探偵ですからみなさん気をつけましょう。

現地行って→写真だけ撮る→何もしない→報告書は対象者現れずの画像だけ。

→依頼者にあーでもねーこーでもねー言い訳を言う→金だけ貰う。

写真 こんなんが関の山です。


海外の調査は殆どの場合2人組みで行います。

3人以上は連携の問題で1人が待機みたいな感じになる事多く
経費と成功に見合う行動がとれません。


そんな訳で俺と後輩で現地入りする。


空港の到着出入口のチェック→タクシー・バス・ハイヤー・ホテルハイヤー・電車の各乗り場までの経路チェック

と、ここで疑問に思った方は勘が鋭い!


そう、1人が香港空港待機、もう1人は対象者の乗車する飛行機が解ってるだったら日本から追えばよくね?

(2人とも日本から追うなんてのは論外だから説明なし)


これねぇ、国際線の場合は意味がなくなる場合あるの。
デメリットの一つは日本から追ってきたやつは香港の事情が全く解らないで本番に入っちゃう事で

これは非常に痛いが、もう1人がしっかりしてればまーなんとか、調査にはなる。


そんな事よりも「ファーストクラス」って解りますよね?

相手がファーストクラスだった場合、こっちもファーストクラスじゃないと意味ないのね。

エコノミーとビジネスを比較すると、G1馬とポニーくらいの差がある。

国内線であればリスクあるけどなんとか調査にはなる。

国際線は入国審査があるし、さらにファーストは窓口が単独だからね。


飛行機からの降車も当然一番最初で、エコノミーの乗客が飛行機から降りたら、ファーストはもう入国審査が終わってる!!

写真


こっちが入国審査を終わった頃にはもういなくなってるのが落ち・・・・・・・・

写真 こうして海外で置いてけぼれさ。


このように、探偵というのは『探偵の知識』が必要な訳じゃないのよね。

幅広い一般知識や常識が必要、それを生かせるかが大事!

尾行の上手さやカメラ技術なんて、やってりゃー誰でも上手くなるから。


おっと、ウンチク長すぎた。なので今日はここまで。


次回、やっと予備調査と驚愕の本番初日へ



ガル本部調査部 尾藤



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