●更新日 03/26●
本日のスパイ日記でもお伝えした茨城8人殺傷通り魔事件。
ここまできっぱり否定されながらも、この後も変わらず事件の犯人がゲーム好き、いや、単にゲームを所持していただけでも犯行の原因をゲーム単体に求め「ゲーム脳」という言葉が飛び交い続けた。それは、マスコミが犯人をキャラクター付けする際に便利だったというのもあるが、ひとえにゲームを規制したい立場の人間=ゲームをやらない世代(保護者)にとって都合のよい意見だったからである。 しかし、この度の報道ではこれほど「ゲーム脳」と叩ける要素が整っているにも関わらず、一部の記事や番組などを除いて激しいゲーム叩きが起こっていない。 その理由。 それはゲームというものがついに一般化してしまったからではないだろうか。 今までのいわゆる「ゲーム脳」支持者=保護者世代はゲームというものに自らが接していなかった人間達である。自分達の知らない「何か」が子供達の時間を奪う。それだけが保護者世代にとっての「ゲーム」であり、それはそれは憎むべき敵であった。 しかし、最近はいわゆる保護者世代もWiiやDSによって「ゲーム」というものに触れるようになってきて(何せWiiで500万台、DSにいたっては2200万台もの数が販売され、連日テレビで「自分達に向けた」ゲームのCMを目にしているのである)「ゲーム」がわけのわからない何かから単なるゲーム、つまりあって普通のものに変化してきた。 こういったゲームの一般化こそが「ゲーム脳」信者を減らす最大の要因になったんでしょう。 (ま、あと小さいころからゲームしてきた人間が親になってきてるっていうのもあるけどね!) 実際、このような流れは昔から繰り返されてきたことです。 昔は漫画を読むと馬鹿になると言われ(今でも言われるけど)、そのまた昔はテレビを見ると馬鹿になるといわれ(今でも言われるけど)、そのまた昔の明治や大正の時代には小説読むと子供に悪影響がでるとまで言われてたんだがら(これはあまり言われないなぁ)。 ゲームもまたこのような時代の連鎖の1つでしかなかったということなんでしょう。 ま、結局のところ、自分の知らないものは極力排除したいっていうのが人間ってもんですわな。 とりあえず今はネットですかね。一番叩かれるのは。 ネットというだけで無意味なまでに叩かれなくなるのはいつの日か……。 でも、ネットの場合本当に叩かれる要素もふんだんに持ってるから難しいんだよなぁ。 大住 |
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