●更新日 ０１／１２●
ロケットパンチを飛ばしたい
私は残念なことにロケットパンチが現実に飛んでいるところをまだ見たことがない。
（写真はイメージであって奥の機械人形と本稿との関連性は零です）
くやしいなぁ。頭がどうにかなりそうだ。私もロケットパンチの一発や二発くらい見てみたい。
拳の根元からの力強いジェット噴射で空を切り裂いていく雄姿が見たい。
だがロケットパンチにこんなに恋焦がれているのに目撃できそうな気配は完全に皆無だ。
これはどうやら、自分で作るしかないようだ。
必要なものは文字通りロケットとパンチだ。それ以上でもそれ以下でもない。
事務所を漁ったところ、パンチは容易に発見できた。
パンチしかし肝要なところのロケットがなかなか見つからない。理由は明白だ。
何故かというとそれは非常に簡単で、ロケットなどという危険なものが巷に氾濫していたら、
子供やテロリストなどが喜ぶし、治安も荒廃するからであって、そうなると景気も悪くなるしテンションも下がる。そのためにきっと権力者なんかによって密かに規制されているのだと思う。
畜生！なんでいつもこうなのだ！大人は我々から、安全という免罪符を用いて本当の意味で大切なものを次々と奪い去っていくのだ。どうにかして合法的にロケットを得られないものか！
そもそも、ロケットとは何か。
ロケットとは自らの質量の一部を後方に射出して反作用によって推力を得る機構だ。
簡単に言えば燃焼や化学反応などで生じた爆発やエネルギーで飛ぶ物体。燃焼だ。そうか燃焼か。
なるほど、合法的で、燃焼するもの。ロケットはみつかった。
ロケット我々はロケットパンチを飛ばすのに原子炉や化石燃料は使わない。黒色火薬を用いるのだ。
地面においた状態から火柱が上がるタイプの花火である。非常にロハスで気持ちいい。
準備は整った。早速、ロケットパンチの開発に着手したいと思う。
…七秒で完成した。
ロケットパンチ…ロケット機構の理論上は、この状態で花火の導火線に着火すれば推進力が生まれる…
来た。とうとうやって来た！ロケットパンチを、現実で、この目で目の当たりにする日が！！
それでは次のページにて、ロケットパンチを飛ばしてみようと思う。
ロケットパンチ発射実験へニノマ