●更新日 06/07●


山木のホーリーランド Battle 92 93 +試練の5番勝負


HL100のDEEPまで、あともう少し。
同じ選手として出る公武堂の長谷川社長に「打ち合わせと紹介したい人がいる」と呼び出され、アサイ(ブラジルのフルーツ)を食べながら出た話が今回の始まりです。
写真 アサイ

山木 「いやー、美味しいですね、コレ。ところで、紹介したい人って・・・?」

長谷川「山木さんもリング上がるわけじゃないですか。でも、今のままだと正直厳しいと思うんですよ。だけど、最後まで諦めない粘りが技術を凌駕するわけじゃないですか。心構えは天上知らずで鍛えることが出来ると思うんです」

山木 「確かに」

長谷川「絶対勝てない相手に向かって行く勇気と覚悟を持って欲しくて。私の20年来付き合いのある選手を紹介します。この短期間で心の力を身に付けるには、格好のトレーナーです。胸を借りるつもりでぶつかって行ってください!」

山木 「ありがとうございます!ところで、誰ですか・・・?」


リングスペースに入ると・・・

写真

山木 「あの・・・もしかしなくてもそうなんでしょうけど、あそこでサンドバック揺らしてる人ですか?(・A・)」
長谷川「そうだよ」
山木 「めちゃめちゃ打撃じゃないですか!僕ら出る大会、寝技のみですよ!?」
長谷川「勇気を身に付けるには、打撃のプロに揉まれるのが一番なんです!」
山木 「・・・」

本日の対戦相手

写真

名前     宮本 正明
使用格闘技  空手
備考     K−1ヘビー級
戦績

■1994 全日本サバキ空手道選手権無差別級 優勝
■K-1 GRAND PRIX' 96 決勝大会
1996.5.6(月) 横浜アリーナ
アイアン・ロニー VS 宮本正明
3分3R  勝者:宮本正明 (1R 13秒 / KO:右ストレート)
■ISKAタイトルマッチ
1996.8.17(金) ハワイ州ホノルル
デニス・アレクシオ VS 宮本正明
3分6R  勝者:デニス・アレクシオ (6R 1分1秒/TKO)
■K-1 STAR WARS' 96
1996.10.18(金) 横浜アリーナ
スタン・ザ・マン VS 宮本正明
3分5R  勝者:スタン・ザ・マン (3R 2分55秒/TKO:左フック)
■K-1 JAPAN' 98 〜神風〜
1998.10.28(水) 代々木競技場 第2体育館
アンディ・フグ VS 宮本正明
3分3R 勝者:アンディ・フグ
(1R 2分50秒/KO:左バックハンドブロー)
■K-1 RISING SUN'99
1999.2.3(水)代々木競技場 第2体育館
ラス・ホワイト VS 宮本正明
3分5R 勝者:宮本正明 (2R 2分45秒 / KO:右フック)
■K-1 SPIRIT'99
1999.8.22(日)有明コロシアム
ノブ・ハヤシ VS 宮本正明
3分2R 勝者:ノブ・ハヤシ (1R 1分48秒 / KO)
■K-1 RISING2000
2000.1.25(火)長崎県立総合体育館
ヴィサム・フェイリー VS 宮本正明
3分3R 勝者:ヴィサム・フェイリー (3-0 / 判定)
■K-1 SURVIVAL2000
2000.5.28(日)きたえーる(北海道立総合体育センター)
天田ヒロミ VS 宮本正明
3分3R 勝者:天田ヒロミ
(1R 2分19秒 / TKO:自分で放ったローキックで骨折)
■K-1 World GP 2002 in 福岡
2002.7.14(日)マリンメッセ福岡
ノブ・ハヤシ VS 宮本正明
3分3R 勝者:ノブ・ハヤシ (3-0 / 判定)
■K-1 BEAST 2004 新潟初上陸
2004.3.14(日)新潟朱鷺メッセ
クリフ・ツインタイソン・コーザVS 宮本正明
勝者: 宮本正明(3-0 / 判定)


K−1ヘビー級・・・
身長190p、体重100s・・・



長谷川「宮本さんも快諾してくれて、頑張って鍛える!と言ってくれています。良かったですね!」
山木 「物凄い名誉なことで、物凄い凄いことなんでしょうけど、何だろう・・・この震えは。何か、恐竜がサンドバック蹴ってるように見えるんですが」
長谷川「ははは、武者震いって奴ですよ!」


怖い。壊されるような予感がする。向こうの方で、「事故がないように・・・」とか「筋断裂が・・・」とか、何か嫌なセリフが聞こえてきます。
だけど・・・この好意に甘えるとしましょう! こんなチャンス滅多にない。
まさか、ホーリーランドの企画が出て来た2年前、K−1ファイターに胸借りることになるなんて、誰が想像したでしょうか。
きっと成長出来るはずだ!

・・・と思わせてください!


写真
試合前に祈るなんて滅多にやりませんが・・・この時ばかりは、脚がカクカクしてたんで。
山木 「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ・・・」
おし、マインドセット完了!!


山猫、恐竜の檻の中へ!!


如何でしたでしょうか? 宮本さんとのHLにプラスして、5番勝負。悲惨な映像にしかなっていませんが、素人がプロに挑むなんて悲惨なものなんです。
今度のHL100では、素人がどこまで出来るかの心の勝負を見せられたらな・・・と思います。

宮本選手、ありがとうございました!








で、今回は終りません。


ヨーガ柔術「寝技もちゃんとやっていかないと。長谷川社長が打撃のプロをプレゼントしてくれるなら、僕は寝技のプロをプレゼントします」

あはは、嬉しいなぁ・・・(半泣)
拉致られ車に乗せられ、連れられることコトコト1時間。とある体育館に着いた時、何かサンバの音楽が奥から流れて来た辺りから、非常に嫌な予感はしていました。

中に入る。・・・見事に、茶褐色の肌の人しかいません。

山木 「あの・・・?ここは・・?」

ヨーガ柔術「グレイシーの道場です。ブラジル人しかいないし、日本語も英語も殆ど通じないので必死になれると思います。生きている実感って奴を感じてください」

山木 「ポルトガル語でこんにちはって何でしたっけ?ありがとうが、確かオブリガードだったような・・・」

なんと、その時! ヨーガ柔術は信じられない行動に出た!!
言葉が少し通じる日系ブラジル人に!

ヨーガ柔術「コイツ、パンクラスだから大丈夫!思いっ切りやっても壊れないから!!」


写真

その時の僕の気持ち&表情


※グレイシーとパンクラスは、壮絶に仲が悪い。レスリングやっていた子供が柔術習いに行ったら、パンクラスお断りと帰されたほど


山木 「何言ってんですか?・・・ねぇ?」
ヨーガ柔術「HAHAHA、まぁ、いいじゃないですか。これくらいの方がいいですって」

そっからの2時間ほど。実に強烈な練習を味わいました。
なんせ、スパーで思いっきり腕を引き剥がして折ろうとするとか、あまりにもワイルド。冗談抜きに皆さん、獣の匂いがする。
何度、腕と脚が折れたと思ったか・・・。いやー、脳がクロックアップしっ放しという感じですよ! 一歩間違ったら折れるとか、絞め落とされるというのは中々体験できません・・・あぁ、これが生きているって実感か!

余談ですが、ヨーガさんが教えてくれたポルトガル語は、「ポハーダ(殺せ)」とか「バイ、バイ(行け、行け)」とか、「バイドルミー(締め落とせ)」とか、間違っても口にしては駄目な単語ばかりでした。


本日の対戦者

写真

名前     アレキサンドル・小川
使用格闘技  グレイシー柔術
備考     黒帯


山猫、獣臭のする場所へ!

凄く優しくやってくれて、同じ技を使わないという、テクニック講座のような映像に仕上がりました。
しかし、ノリの良い先生ですねw


しかしながら今回思うことは、


紫や青の人とスパーしていて、腕をバキバキとか、喉をビキッってなるような音を出しておいて、笑顔で「ゴメンネ」と言ってくるのは日本人の感覚にはないものだと思う。

写真

ただ、試合前に良い経験になりました!
グレイシーBH碧南の方達、ありがとうございました!



山木



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