●更新日 04/15●
見えない敵(前編)
私のところに相談にきたのは30代前半のとても綺麗な女性。
相談内容は「ストーカーの被害にあっている」とのこと。
「アタシも男だったら、ストーカーしちゃうな。えへへ。」
なんて考えちゃうほど綺麗な女性でした。
色白がそそる・・・
聞くところによると朝から晩まで、それこそ1日中追い回されているらしい。
男に追い回されたことなんか一度もない私にはわからんが、
「分かりますよ。お辛いですよね」
な〜んて言っちゃったりして。
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彼女曰く『朝、目が覚めると外に居るんです。私の部屋は二階ですがカーテンの隙間から覗くと必ず私の部屋を監視しているんです。会社に向かう間もずっと後ろから着いて来ます。会社が終わったら今度は家までついてきます。もうおかしくなりそうです』
こういう奴だろ?いるいる。
それはさすがに酷い。(でも羨ましい)
「相手はおわかりになってますか?」
『いえ、誰だかわからないです』
「カーテンの隙間から見えた人はどんな感じでしたか?』
『それがわからないんです・・・』
「見えなかったんですか・・・」
『はい・・・確かに居るのですが見えないのです。』
「元彼とか同僚とか思い当たる人はいますか?」
『いえ・・・。』
「そうですか・・・では我々が尾行して、ストーカーの証拠を押さえましょう!!」
そうしてはじまった行動調査だった。
つづく
女探偵 さくら
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