●更新日 08/24●


不気味な都市伝説「小さいおっさん」を追え


最近、巷では「小さいおっさん=関東出身者は(小さいおじさん)とも呼称する」の目撃事例が増えている。「妖精」なのか、「現代妖怪」なのか、はたまた「未確認生物=UMA」なのか。
その正体は、今も謎に包まれている。この話は、単なる都市伝説(=アーバンフォークロア、都市部で語られる流布話)と筆者は思い込んでいた。

イラスト
イラスト:アートギャラリーハギオ

だが、中には実際に遭遇した体験談としか思えないリアルな話も報告されている。無論、「小さいおっさん」は、関西人がぼける時にネタにする「池乃めだか」でない事は明言できるし、誰も“単純な嘘”を言っているようには思えないのだ。もし、心霊体験を創るなら、親しい放送作家たちがもっとストーリーや設定をうまく構築するはずである。

タレントの釈由美子は、「オーラの泉」(テレビ朝日)に出演したときに、
「悲しい事があって風呂場で泣いていると、突如出現した小さいおっさんに励まされたが、怖いのでシャワーで流してしまった」
という不思議な体験を告白している。また、釈の場合、別バージョンの目撃談も披露しており、「パジャマを着た小人が体操している」様子を目撃したこともあるという。

また、西村知美の「かぐや姫遭遇談=実は友達が竹やぶでかぐや姫と遭遇したらしい」は既に古典になりつつあるし、その後も続々と目撃談が寄せられている。

例えば、グラビアアイドルの南まりかは、自宅にある洗濯機の付近で、「小さいおじさん」を見かけるという。半ズボンやスーツを来た「小さいおじさん」は、度々出没するのだが、南まりかと目が合うと洗濯機の後ろの方に逃げ去るらしい。

土岐田麗子もまた、19歳の頃に「小さいおじさん」と思しき妖精を目撃している。ある日、自宅で視線を感じた土岐田麗子が振り向くと、ベットにもたれかかった妖精がいた。だが、目があうと妖精はタオルケットの下に隠れてしまったというのだ。

また、渡辺徹と榊原郁恵の夫婦は、母親も含め三人で旅館に宿泊中、「小さな侍」を目撃している。泊まった翌朝のこと、三人が見守る中「小さな侍」が突如出現し、トコトコと歩いていき、部屋に置いてあったイチゴを(パクリ)と食べたという。侍は忽ち姿を消し、三人は我に返った。驚いてイチゴを確認してみると、確かにかじった跡があったらしい。
渡辺徹は、他にも「小さいおじさん」のような存在を見たことがあるらしい。渡辺の自宅は監視システムがあるのだが、ある時侵入者を感知したので渡辺が見にいくと、30cmぐらいの小男がいた。上半身裸でねずみのような顔をしている。渡辺を見るとそいつはガレージに置いてあった車の下に逃げ込んだ。以来、飼い犬二匹が毎晩十二時になると何者かに向かって吠えるという。

また、筆者はTBS「クマグス」の収録中、V6の岡田氏より、「小さいおっさん」と「小さいおばさん」という“つがい”(=夫婦?)を見たという話を聞いている。これは氏が以前より、メディアで話している体験談だが、本人の口から直接聞けたのは大変嬉しく感じた。岡田氏の話によると、ある日自宅にて、ふとポットの方に目をやったところ、「小さいおっさん」と「小さいおばさん」という“つがい”(=夫婦?)がポットのコードを引っ張っていたのだという。

また、あの御大・水木しげるも「小人」を見たと証言しているし、怪談の名手・稲川淳二も「30cmぐらいの小さい幽霊」を目撃したと言っている。勿論、平成の怪談タレントの盟主・的場浩司も、「群れを成した小さいおじさん」によって、髪型をドレッドヘアーにされたと断言している。

やはり、「小さいおっさん」は現実に存在するのであろうか。実はこの「小さいおっさんの写真」を、筆者は二度確認したことがある。
一枚目は、内外タイムズで発表したが、集英社・週刊プレイボーイの誌上で、開運グラビアという企画を実施した時のことである。勿論、スピリチュアルグラドル・疋田紗也が中心の企画であったのだが、ある場所での撮影時に、疋田紗也の上空に、小さなヒトガタが浮き上がったのだ。まさにそのシルエットは、「小さいおっさん」であった。この写真はプレイボーイサイド(カメラマンさんや編集部)に著作権があるので、残念ながらここでは紹介できない。

もう一枚は、筆者の事務所に持ち込まれたものであり、新宿御苑で植物を撮影中に映りこんだものである。なんと、御苑の窓に20cmぐらいの「小さな侍」が写りこんでいるのだ。

写真

よく見ると、ちょん髷もあり、着物を着ている。江戸期の日本人らしく極端な“なで肩”であり、背中にはウツボ(=矢を入れて背負う道具)を背負っている。このウツボが問題である。
普通、侍のコスプレをするなら、現代人の我々は刀を強調する。だが、この「小さな侍」はウツボを背負っているのだ。あまりにも、リアル過ぎる服装ではないだろうか。
また、この新宿周辺が江戸期には狩場であったことも歴史的な事実である。

果たして、あの侍は何処から来たのか。
ほんの一瞬だけ過去の時空間から、侍がタイムスリップしてきたのであろうか。
「小さいおっさん」の謎は今後も追及していく。



山口敏太郎



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