●更新日 07/07●

恵心病院


へっぽこコンビの出番をお待ちの皆様(いるのか?)、お待たせ致しました。キムです。
最近のスタッフ間の出来事を申し上げますと、富士の樹海探索からずっと不調で苦しんでいた千明が、“大住流除霊術”でなんとか復調した、という事がありました。大住流除霊術に関してはいずれ。
それでは早速ではありますが、参りたいと思います。

●恵心病院

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神奈川県A市に存在する廃病院。7階建ての本館と歯科がある関東最大規模の廃墟。
・死んだ女性の霊がさまよい歩く
・自殺した学生の霊が現れる
・車で行くと、帰りに事故に遭う
など、不吉な噂が付きまとう場所である


関東最大規模の廃病院との事で、今まで以上に気合を入れて臨む事とした。
無事に到着し、早速、病院の周囲の確認を行った。

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流石、規模が大きいだけあって回るだけでも一苦労した。
敷地内はかなり荒れ果てており、当時は手入れされていたであろう植木も、その枝葉を野生の生命力のまま延ばしていた。

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地上から撮ったモノ。
三角に突き出した出窓だが、ガラスは全て破壊されていた。奥に覗く闇が静かに我々を待ち構えているかのようである。

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病院へと踏み込んだ。
破壊された窓から大いにツタが病院内に侵食していた。最早、風雨になされるがままである。

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1階の受付。
当時は賑わっていたであろうこの空間も、寒々と空虚に存在するだけであった。

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廊下。
先ほどの受付の画像でも確認出来ると思うが、天井板までが引き剥がされて鉄骨がむき出しの状態となっている。
面白半分にやって来た珍走団の仕業であろうか? 危険である事は言うまでもない。

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とある1室。戸棚の中にあった物は全て引き出され、破壊されていた。

全体的に見て、本当に巨大な病院であった事が窺える。
その分、潰れた後のこの惨状は目を見張るものがある。

この調査している間の事だが、この日は無風状態で、ジメジメととても蒸す日であった。
その無風状態の中、我々が進もうとする先や、通り過ぎた後の病室の扉が、「バーン!」と音を立てて開閉した。
風が無いのに、である。その度に全身が総毛立つ気がした。
これは果たして何であったのだろうか……。


大住サイドに続く



探偵ファイル・キム



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