八ッ場ダム問題、役場への抗議を促した人物に非難続出

民主党が公約に掲げた八ッ場ダムの建設中止について、騒動が日増しに拡大している。

2009年9月26日の朝日新聞によると、一晩で4000件ものメールが長野原町役場に殺到したという。その8割が批判的な意見で、以下のような内容だったとのこと。「対話拒否はおかしい」、「（民主党が総選挙に勝ったという）民意に背くのか」、「ダムが中止になって、なぜ喜ばないのか」、「ごね得」、「非国民」。抗議の電話も止まず、役場では仕事もできない状態だという。




「ネットの巨大掲示板に役場のメールアドレスが書き込まれたことが原因らしい」と、記事には書かれている。そのことをめぐって、2ちゃんねるではニュース速報＋を中心に大きな話題になり、膨大な量の書き込みが続いてきた。

役場の連絡先を記した人物が、「◆◆◆雑談・批判要望・自治議論◆◆◆460」というスレッドにて、当該の行為について持論を展開したことも、大きな波紋を呼んだ。電話、fax、web送信フォームを併記したのであり、抗議の電話が殺到しないように「Web送信などへの意見投稿の分散を図っております」、「掲示板の影響力もそれほどあるとは過大に考えておりません」という。

「町役場が電話番号をWebで公開するのは「電話をかけてくれるな」ではなく「お電話を下さい」という主旨のはずです」、「電話を「困らせるため」と捉えるのは素直な心を持たない人による悪意ある曲解だと思います」、「町役場も「ダム問題について多くの人々に関心を持ってもらって良かった」と今回の件をポジティブに考えるべきであろうと思います」とも記している。これらの意見に対して、この人物を非難する書き込みが続出した。




ただし、朝日新聞には「役場のメールアドレスが書き込まれたらしい」とあるが、上記の人物はメールアドレスを書いていない。更に、この人物が書き込む以前にも、別の人物が役場の連絡先を既に書いていた。これらの点をどう解釈すべきなのかということについては、見解が分かれているようだ。また、2ちゃんねるではダム建設に賛成する書き込みも多く、反対の意見ばかり届いたというのは、何か不自然ではないかという指摘もある。

役場HPでは、掲示板も停止中だ。ダム問題が盛んに報じられるようになる以前の掲示板は閑散としていて、ダム関連の書き込みも皆無に等しかった。当時を知る人々からすれば、現状は信じがたいものかもしれない。






探偵T