●更新日 03/29●
航空機爆発も想定、危険物不正輸出の記録が流出!?
2008年3月22日のニュースウォッチでお伝えした日銀からの「流出」騒動に続いて、とんでもない情報がまたもや飛び交っている。航空機の爆発事故も想定し得るような、危険物質の不正な輸出がなされていた可能性を示唆する文書が流出した模様だ。
騒動の発端は、2ちゃんねるの「【金融】日銀松江支店の検査資料:Winnyで流出、2ちゃんねるで閲覧可に…「破綻懸念先」3社の名前も [08/03/22]」というスレッドだった。2008年3月25日の17時22分、「↓これって本物かなあ?リストや書類みたいのがあるけど・・太陽誘電ってDVD-R作ってるあの太陽誘電?なんか飛行機が爆発するかもとかすごい事書いてある〜」という書き込みがなされた。流出物は、「[殺人] 佐藤(20080323-082048)のキンタマ.zip」と題されている。
翌日26日の11時41分に、上記の書き込みと同一人物によるものと思われる追記があった。それによると、流出内容の中には日記が含まれていたという。その内容は、事実であるとすれば驚くべきものだ。「もうすぐお盆だけど、世間の人は危険品が貨物に混ざっているとも知らずに飛行機乗って海外旅行してるんだよね〜。まさに「知らぬが仏」ってやつかな。もしかしたら爆発して死ぬかもしれないのにさ〜。私だったら絶対乗らないよ、ウチの会社の貨物が載った飛行機なんか。」
続いて27日の8時59分、「村上利昭ver5太陽誘電はいかに」というスレッドに、日記の内容に関する新たな情報が出てきた。上に引用したものと同様、同社の輸出過程の危険性とその実態について述べている内容だ。「今週またやっちゃった。今度はテクノビット。でも今回も見つからなかったよ、ラッキー^^。やっぱり日通も通関も全然インボイス見てないみたいね。近鉄使ってたときはチェックが厳しくてウザかったけど、日通はほとんどスルーしてる感じ。でもいいのかな、一歩間違えたら飛行機爆発するかもしれないってのにさ。」
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上記の引用に続く箇所を読むと、「前は部長以下みんなで通関に謝りに行って輸出再開させてもらったらしいけど。」とある。この記述が真実であるとすれば、同社では過去にも輸出過程での不正が発覚して問題になっていたということだろう。更に、「まあ、最悪会社にばれても今の彼氏と結婚しちゃえば寿退社できるからいいや。」と開き直っているようだ。
そして27日の21時56分、「仁義なきキンタマ ウイルス情報 Part68」というスレッドで、この流出が再び話題になった。そこには、流出内容についてより詳細な記述がある。膨大なリストに加え、Excelで作成された書類には「TAIYO YUDEN」と書かれていて社印も入っていたという。その上、ニュース速報にも「【つこうた日記】「飛行機爆発するかも」通関スルーで危険物輸出【太●誘電の♀佐藤さん】」というスレッドが立った。このスレッドでは、今回の件を「釣り」、「他企業による工作」と断定するような書き込みが続出し、関係者による情報操作ではないかと疑われている。
他にも、日記の内容とされるものが続々と出てきている。会社への愚痴や、自身の失敗談などが中心だ。それらが事実である場合、結果として内情の暴露になるだろう。例えば、以下のような記述がある。「最近はチェックが甘いのを知って周りのみんなもガンガン危険品一緒に送っちゃってる。」、「ガ〜ン!今までずっと普通貨物で送っていた接着剤、危険品だったんだって。」
今回の流出騒動は、太陽誘電にとって避けて通れないものになりそうだ。流出したとされる情報が本当であった場合には、企業の在り方として大問題である。更には、日通や通関のチェックが不徹底であるということになり、太陽誘電だけの問題では済まなくなるだろう。逆に、事実に反する内容であった場合には、同社の利益を害する不正な情報が流れたこと、あるいは誰かが意図的に流したかもしれないことについて、真相の解明が早急の課題となるはずだ。
太陽誘電HPを見ると、同社の神崎芳郎代表取締役社長は、「従業員一人一人の高い倫理性」や「企業の社会的責任」を強調している。今回の騒動の真相が判明した時、同社においてこれらの言葉がどのような意味を持っていたのかということも、自ずと明らかになるだろう。
探偵ファイル
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