●更新日 03/22●


日銀から金融機関検査情報流出? AV女優の名前も


「ついに日本銀行からデータの不正流出!?」と、ネット上では大騒ぎになっている。金融機関の検査成績や今後の検査予定先等、流出してはならないはずの重要情報が多々含まれていたようだ。

騒動の発端は、2ちゃんねるの「仁義なきキンタマ ウイルス情報 Part67」というスレッドに2008年3月21日の10時3分に書き込まれた内容だった。今年3月の流出とされており、流出したデータからのキャプチャー画像5点がアップされた。すると、同日の13時過ぎにはニュース速報にも関連スレッドが立ち、騒ぎは急速に拡大していった。

流出したとされる内容を見てみると、一つは「貴行引受歳入代理店の払込店および取まとめ店変更承認に関する件」と題された文書だ。株式会社山口銀行取締役頭取に宛てて、日本銀行松江支店長の名義で記されている。次に、「しまね信金の06年度の決算見込みについて」と題された文書がある。2007年4月17日の日付で、松江支店総務課と記されている。06年度の当期利益は大幅減益となる見込みとのことで、「破綻懸念先」として三つの企業が「要注意先」、「要管理先」といった表現と共に挙げられている。

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「事務別不備内容一覧」と題された文書もある。「集計表コード番号相違」、「国庫金受払集計表の件数相違」、「国庫金受払集計表の店印もれ」、「受入証票の領収印誤なつ」、「記名国債証券と印鑑票の証券番号不一致による支払」として、トラブルが発生した銀行、信用金庫、郵便局が記されている。「代理店等検査成績一覧および検査実施計画」と題されたものには、平成14年度からの検査結果の評価が一覧として纏められている。銀行名、講評日、評定、検査員という項目から成り、「優秀」、「良好」、「普通」、「適」、「物足りない」といったランク付けがなされている。

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今回最も話題になっているのは、「19年度代理店検査実施報告および20年度検査計画」と題された文書だ。左側の「19年度検査結果等」には、検査実施店舗数、検査結果、委託先別総合評定、当店管下代理店における不備発生状況という項目がある。右側にあるのは「20年度検査計画」で、検査方針と検査対象が記されている。この文書に記載の日付は平成20年3月11日となっていて、今後検査を実施する予定の13店舗が具体的に書かれていた。

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ログインユーザー名は「boj」となっていた。これは、「Bank of Japan(日本銀行)」の略称である。そのため、今回の流出はやはり日銀関係者によるものではないかとの推測がなされている。一方、関係者が当該のデータを自宅に持ち帰った結果として流出したと考えるなら、自宅のPCで「boj」などとするだろうか、と今回の騒動自体を疑問視する声もある。逆に、銀行内のPCからの流出であったとすれば、日銀のセキュリティ対策に大きな問題があることになるだろう。

また、上記スレッドの書き込みにあった「子供か.... Tab:ガンダムseed,城麻美,受験の神様,写真集」との記述も話題になった。だが、子供が城麻美を知っているだろうかとの指摘もある。城麻美とは、1973年生まれで、かつてテレビ東京で放映されていたアダルト系番組「ギルガメッシュないと」等で活躍したAV女優である。もし今回の流出が関係者からのものであるならば、銀行員本人である可能性の方が高いのではないだろうか。

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ネット上では、「日本キン行」、「ny本銀行」等の呼称が続々誕生している。「このタイミングで総裁の不在は偶然?」との陰謀説も出ているが、流出が事実なら日銀の信頼回復は絶望的かもしれない。



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