●更新日 09/18●


鳥取砂丘落書き犯は本当に反省しているのか


9月10日のニュースウォッチ11日のスパイ日記でお伝えした、鳥取砂丘への名古屋大学の学生サークル「HUCK」による落書き問題。ネット上では、この問題が依然として大きな話題になっている。そこで、前回の記事以降の主な動きについて紹介しよう。

「HUCK」は代表者らが謝罪文をHPに掲載したが、騒ぎは全く沈静化しなかった。それどころか、環境省が調査を始め、新聞やテレビをはじめ多くのメディアで取り上げられた。このような状況で、名古屋大学も早急に対応せざるを得ない状況に追い込まれていった。その点について、9月14日の名古屋タイムズは、次のように報じている。

「同大は「国民共有の貴重な財産の国立公園での落書きは見過ごせない」と、同大通則に従って学生の措置を検討中。通則では「学生の本分に反する行動」や「大学の信用を失墜させた行為」に対して除籍や停学などを科す懲戒と厳重注意などの教育的処置がある。また全学生に注意喚起を促す文書を学内に掲示した。」

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当サイトが9月10日に同大に電話取材を試みた際には、大学は砂丘への落書き問題については既に把握していたものの、その他の問題に関しては、十分には情報を得られていなかった模様だ。だが、その後、この件に関してマスコミやネット利用者からの問い合わせが殺到したという。そして、ついに13日、副学長名で「急告」と題した文書が掲示されるに至った。

一方、ネット上では、HUCKの代表者や主要メンバーについての情報が大量に流出した。一例として、代表者がロータリークラブの青年組織である「名古屋熱田ローターアクト」の国際奉仕委員会委員長を務めていたことが判明した。

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しかも、そのことが話題になるや否や、名古屋熱田ローターアクトのHPが突然消され、騒ぎになった。また、この人物が「愛知県青年大使AYA」としての活動を展開していたことも確認されている。さらには、今後ドイツへの短期留学やグアテマラへの派遣が予定されていたことも判明し、不適切な人材ではないかとの批判が集中した。

それだけではない。この人物が、本名でYahoo!に登録していたことも発覚。住所、年齢、誕生日などが一致し、本人であることが確認されてしまった。

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当然、そこにはYahoo!IDやメールアドレスも含まれている。そうなると、この人物についていろいろと検索されてしまうわけで、案の定、Yahoo!オークションでの過去のトラブル等も明らかになった。彼のオークションでの評価コメントを見ると、「非常に悪い」が多い。例えば、公務員試験の過去問19冊セット、ロータリークラブ関連のグッズ、書籍等を次々に購入しては、本人の都合でキャンセルするという行為を繰り返していたことが、これまでに判明している。

上記は代表者個人の問題であるが、HUCKの関係者たちが本当に反省しているとは思えないという声も強い。今回の騒動で、ネット上でHUCKを擁護する不自然な書き込みが集中したり、事件発覚直後に擁護の書き込みをHUCKの主要関係者が指示していたという話も出ていたりするからだ。また、9月16日には、有志によって作られた「まとめサイト」が突然削除されるという騒動もあった。削除を試みた人間が地元からアクセスしていたことも判明し、またもや関係者の仕業ではないかと言われている。

ちなみに、代表者が愛知県青年大使として書いた感想文によると、活動を通じて印象に残った言葉は「言語はコミュニケーションの道具にすぎない」であるという。砂丘にサークル名を落書きしたことも、「コミュニケーション」の一言で片づけられてしまうのだろうか。



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