●更新日 09/10●


鳥取砂丘にサークル名を刻んだバカ大学生たち


国立公園である鳥取砂丘に、「HUCK」という巨大な文字が何者かによって刻み込まれて景観が台無しになったとして、問題になっている。

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2007年9月9日の読売新聞によると、鳥取砂丘の「馬の背」に9月8日の朝、縦15メートル、横50メートルあまりの大きさで、「HUCK」と書き込まれていることが確認された。この記事では、「書いている現場を目撃したという観光客によると、若者10〜20人のグループが、足で掘っていたといい、文字はグループの略称らしい。」とされている。

このグループとは名古屋大学の学生サークル「ハックルベリーフィン」で、その略称が「HUCK」。サークルのブログにある説明では、1990年に始まったサークル活動で、「海とか、山とか、河とか…アウトドアを中心に企画盛りだくさんっ!青春真っ盛り♪子供心を忘れず、楽しむとこは楽しんで、真面目なとこは真面目です☆ケジメもダイジ♪東海地方のあらゆる大学から集まってきます。名大、金城、淑徳、椙山、名城、南山、中京、名女、外大、桜花…いわゆるインカレサークルです。普段は毎週土曜日に名大でミーティングしてます。正式発表では81人います。」とある。

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このサークルのHPやブログ等は既に削除されてしまっているが、そこには彼らが当該の行為に及んだことについての言及がある。さらには、「HUCK」の文字を鳥取砂丘に刻み込んだ画像までしっかり掲載されている。その箇所を引用してみよう。「鳥取砂丘に名前を刻んできました!そう、今年もやってきました 歩いて日本縦断 最後のラリーを無事歩ききりました 兵庫県の新舞子海水浴場〜鳥取砂丘まで 160キロの道を70人で歩いた一週間 GOALの鳥取砂丘の海は4年間の集大成でした」。

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この行為が彼らにとっての4年間の集大成らしい。しかし、これは冗談半分で済む話ではない。北海道テレビ放送株式会社が放映する「水曜どうでしょう」で、7年前に鳥取砂丘に番組名を刻み込んでいたことが発覚し、今年8月23日に環境省近畿地方環境事務所から同局は厳重な注意を受けている。自然公園法(第14条第3項)に抵触するというのが理由で、番組HPには「注意の対象は、特別保護地区内の砂丘に番組名を大書した行為です。これは広告物の表示に当たり、事前に環境大臣の許可を受けなければならないとした規定に違反したためです」との説明がある。

「水曜どうでしょう」の件は全国で報道され話題になったが、今回の行為に及んだ学生たちは知らなかったのだろうか。さらには、近鉄養老線やJR四国土讃線第一吉野川橋梁の線路内への不法侵入、未成年者の飲酒、撮影禁止のはずのナゴヤドーム施設内での写真撮影等も確認されている。このような実態について、名古屋大学に問い合わせてみた。

――「HUCK」の行為については、どの程度大学側で把握していますか。
鳥取砂丘の件については、関知しております。現在、詳細を調べているところです。
――では、この件での今後の対応についてはいかがでしょうか。
未定です。まだ調べている段階ですので・・・。

現時点で、サークル関係者たちの顔画像だけでなく実名も、各所に出回っている。彼らは今回の行為を通じて、サークル名と共に、消すことのできない汚点までも刻んでしまったようだ。



高橋



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