●更新日 07/30●
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LINE不通・中国での顛末





7月1日夕刻、中国内にて。その時は突然訪れた。

LINE

LINEでなにげに送ったメッセージ。
その日は、飲みに行く約束をしていたので友人には連絡済みと思っていたが、店に着いた時メッセージが届いてない事に気づく。そもそも送れてない。

スマホの調子が悪いんだと思い、リセットしたりアプリを再起動したり。

その翌朝もダメだったので、他の友人にも聞いてみた。どうやら通信がおかしいのはLINEだけだと判明。その後、たまにつながったりダメだったりを繰り返す。VPNで暗号化してからだとLINEはつながる。


7/4のロイターでも本件について記事が上がった。

記事

その時、出回った対策方法といえば、

方法1)VPNを使って中国大陸以外の国を経由すれば接続できる

方法2)GoogleのDNS(8.8.8.8)を設定すれば接続できる。

方法3)日本の携帯電話番号で再登録する


というもので、とりあえず金や知識のある人は1番。よくわからない人は2番。日本携帯も持っている人は3番といった感じ。


この一連の騒動が始まってから状況を調べてみたところ、1つの問題が浮上してきた。7月初旬、LINEは中国内で委託企業を変更していたらしい。中国人でパソコンを使うなら知らない人は居ないと言われるほど有名な企業の「奇虎360」。主にセキュリティ関係のソフトを開発提供している。LINEは最初に委託した奇虎360社で思ったほど効果が出なかったのか、この4月にはソフトバンクが出資するワンドゥージャ社に契約先を変更していた。

どうやらその契約変更の中で、LINEと揉めたらしい奇虎360社。政府の要人に近い人脈を持つ奇虎360社の幹部が、LINE潰しに動いたのではないかという噂。

上場まで行ったLINEは、皮肉にも中国でほぼオワコン化してしまった。


中国恐るべし。


このまま泣き寝入りするのか?今後の動向を見守りたい。



上海諜報部員@X 上海諜報部員@X


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