●更新日 12/03●


アルコール依存症の息子を絞殺した母親に判決・・・東京地裁

先日お伝えしたアルコール依存症の長男殺人容疑の被告人、岩瀬昭子(61)=墨田区押上=の判決公判が東京地裁で行われました。
長男の修一さんは4年前からアルコール依存症になり、今年の5月から7月までの2ヵ月間入院をしていました。退院をして まもなく社会復帰という矢先、また酒を飲みだしたのです。被告人は長男の自宅へ向かい、泥酔して横たわる長男を発見、近くにあったネクタイで首を絞めて殺しました。その後被告人は手首を切って自殺を図りましたが、死にきれず110番通報 (自首)しました。
岩瀬昭子被告

法廷に現れた被告人は、下を向きながら被告人席に座りました。
そしてすぐに裁判官から判決が言い渡されます。

判決は懲役5年。(検察の求刑は懲役8年)

弁護側が求めた心神耗弱での犯行とは認められず、精神疾患の病歴も無い事、犯行時の記憶も確かであることから有罪判決となりました。
被告人はアルコール依存症の長男に酒をやめさせるために、断酒会に参加させていた事。退院後に期待を裏切られ、失望から犯行に及んだ動機や自分も死のうとして包丁で手首を切った事、死にきれず自首した事、夫や次男が重罰を望んでいない事で情状酌量されました。
しかし、あまりにも短絡的な犯行で、最悪の選択であったと裁判官は告げました。

被告人は下を向き、目にハンカチをあてながら判決を聞いていました。
最後に裁判官は、下を向いた被告人にやさしく質問しました。
裁判官  主文…判決は理解できますか?
被告人  はい。
被告人は力なく答え、法廷を後にしました。
岩瀬昭子被告


ガル探偵学校スタッフ



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