●更新日 10/23●


寡婦殉死(かふじゅんし)


10月11日インドのある村で、71歳の女性が夫の火葬中の炎に飛び込み死亡しました。
私はてっきり旦那さんのことを大好きだった奥さんが、悲しみのあまり炎の中に身投げしたっていう究極の愛のニュースだと思っちゃいました・・・。

これってインドの古い習慣で「サティー」と言われる行為です。
日本語では「寡婦殉死」と訳されます。噛み砕くと「夫と死別した女性が亡夫の火葬の火で殉死する」ってこと。



随分と怖い習慣だ。

どうやら昔は寡婦(夫と死別した女性など)に対し厳しい決まりがあったようです。
例えば、
再婚をしてはいけない
化粧をしてはいけない
ヨソの家を訪問してはいけない
窓辺に立ってはいけない
一日一食しか食べてはいけない
おいしいもの食べてはいけない
祭礼には行ってはいけない

などなど。

ダルくなるほどに厳しいね。

こんな現実だから旦那さんが亡くなって1人で生きていくのは相当辛く、夫と共に死んだほうがまだましだ!と炎に身を投げているとの解釈もあるようです。

しかし、サティーを美化している部分もあるようで、これを進んで行った際には献身的行為として絶賛され家族の名誉とまでされてました。
19世紀初頭で大流行し、1818年には1年で900人近い寡婦が炎に飛び込み、中には花嫁衣裳を着て炎に飛び込む人や、数千人の見ている中で殉死を行った人もいるようです。

 

いずれにしてもこれは究極の愛とは程遠く、女性軽視から生まれた一連の流れ。
1829年にサティー廃止例が出て179年経っても尚、この悪しき習慣は根強く残っているようです。

とにかく、インドでの女性の地位は低いです。
「ダウリー」という結婚の際に、花嫁が多額の持参金を必要とする制度があります。
それが故、女の子が生まれると『借金』もしくは『呪い』などと言われるぐらい…
殺してしまうことなんかもあったようです。

しかし、女性も男の子の母となった途端に立場逆転。
母は最も強い立場になるそうです。


日本じゃほとんどの男が、彼女もしくは嫁さんの顔色伺って生活しているのにね。



ガル探偵学校スタッフ



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