●更新日 10/13●
女子高生探偵 @
今から15年以上前、私が高校生だった頃。
それはまだルーズソックスも到来していなかった時代。
前髪を上にくるりと巻いて、おめぇーはプレゼントかっていうリボンを頭に巻いて学校に行っていた時代。
「おめぇーはプレゼントか」のリボンをあしらった感じ。
その頃の淡い淡い思い出。
そして初めての探偵ごっこ。
当時高校1年生だった私のクラスに、とびっきり目立つ女の子がいた。
その女の子の名前はマユカ。
田舎の平凡な女子高の中で、マユカはひときわ目立つ存在だった。
それは、ヤンキーだったから(東京都23区内には生息しないと言われている。さすが地方)
全然こんなんじゃなかったが。
普通高校生ともなるとヤンキーは鳴りを潜めるのだが、マユカはそうでもなかったのだ。
しかし、マユカはただのヤンキーとは違った。
目鼻立ちのはっきりした可愛らしい顔を持ちスタイル抜群、そしてとてもおしゃれだったのだ。
多少ヤンキーの香り(根性焼きとか)がするも、クラスメイトはマユカと友達になりたく必死だった。
←これをマユカとします。
が、残念ながらそれも夏休みまで。
中学生・高校生を途端に大人にしてしまう夏休みがマユカの何かをカチャリとはずした。
マユカは2学期からヤンキーを色濃く出すようになってきた。
(と、言うより、我慢が出来なくなっただけかもしれない。)
遅刻をしたかと思えばタバコ臭い。
学校を抜け出したかと思ったらラリッて帰ってくる。
舎弟を作る。
舎弟をいじめる。
先生にたて突く。
駅前でかつ上げする。
文化祭に駄菓子屋の出し物をしている我々の目の前でジュリアナよろしくTバックを見せながら踊り出し、見とれる他校生男子から金をとる。
(同じフロアで我々は全員で無視をして駄菓子を売っていた。滑稽な画である)
セーラー服でこれをやり、パンツにお金はさんでもらってたよ。
ヒドイありさま。
それと同時にマユカの本性があらわになってきた。
私のクラスの女の子がうっかりマユカに彼氏を紹介したばかりに、彼氏を寝取られてしまったのだ。被害者は後をたたず、わずが1年で5人もの女生徒がマユカに彼氏を寝取られた。
ちょうどその頃、5人組だった私のグループの1人涼子が私に相談を持ちかけてきた。
「父親が浮気をしているかもしれない」と。
涼子の父親はそれまでアホみたいに涼子にべったりで、風呂にまでついてくるような父親だった。
しかし急にその行動がなくなったのだ。
それはそれで十分な変態行動だったので、嫌がっていた涼子にはありがたいことなのだが、何だか腑に落ちない。涼子の母親にそれとなく聞くも、病気がちで大人しい母親にはそんなことは別世界のことのようだった。
その他にも涼子が休みの時は必ず家にいた父親が出かけるようになった。
カードの使用料が半端ない金額になっていた。
隠れてポケベルも持っていた。
一応社長だったのだが、会社を抜け出すことが多くなった。
「何かがおかしい」
子供ながらに色々考えた私達は、大胆にもラジカセによる録音で証拠をとることにしたのだ。
大昔は女子高生
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