●更新日 10/05●


ミステリーショッパーの事件簿(2)


〜前回〜


高級レストランに高価なリングを忘れていった京子。ミステリーショッパーが調査する店だから管理が出来ているだろうと思いつつ、翌晩彼女とその店に出向いたのだが・・・


店内に入ると、暗めの室内に煌びやかに輝くシャンデリアがあった。

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普段居酒屋にしか行かない僕にとっては新鮮であり、とても緊張する場であった。
慣れた感じで奥に進む彼女の後について行き、席につくと彼女は言った。

「探偵なんだからあたしのカルティエリング探してよねっ!」

(えっ?!)

慣れない場所のせいで僕は自分が探偵であることをすっかりと忘れていた。
突然探してと言われてもどうしたらいいのかわからない。
とりあえず食事をしながら何か良い案がないか考えてみることにした。

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コースを頼み、運ばれてくる料理を味わいつつ店内を見渡す。
これといって変わったところはない。
従業員も常に笑顔をふりまき、接客態度もなかなかである。
しばらくぼーっとしていると京子が僕の顔を見て目で訴えてきた。

(どうしよう、困ったなあ)

何か使えるものはないかと自分の鞄をあさると、こんなものが出てきた。

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小型の盗聴器だ。確か調査で使おうと鞄に入れていたのだ。

(ラッキー!これは使えるぞ!)

僕は唯一持っていたブランドの手帳を取り出し、わからないように盗聴器を仕掛ける。
食事を済ませたあとその手帳をなにげなくテーブルの上に置き、僕と京子は店を出た。
店を出た直後その一連を彼女に話すと、驚きと好奇心に満ち溢れた目をしていた。

少し離れた場所で受信機を接続すると、店内の音声が拾えた。
さっきまでいた店内に流れていたクラシックが聴こえる。
しばらく様子を聞いていると受信機から異変が!


つづく



探偵チャッキー



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