●更新日 10/06●


ガンマニアを捕まえろ!!


荒木です。


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バウンティハンター、警察、探偵の職業においてプロファイリングは必要不可欠なものと私は考えている。元来は事件で施す技法なのだが、取り入れた応用性は高い。


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まずは逃亡者=対象者の社会的、心理学的評価である。

人種、年齢、職種とその地位、宗教、未婚・既婚、教育を含む人格など、それらの正確な情報がプロファイルで把握されていなければ意味がない。
このような社会心理的情報は捜査=調査の範囲を狭めることの手助けとなるだろうし、担当者が費やす日数を短縮させるというような直接的効果をもたらす事となる。

また、慎重に作成されたプロファイルによって行動を先読みできる可能性と現れる場所の特定を予測できるのである。


それらの成果があがった事例をまずはご紹介しよう。


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フランコ・マドセンは45歳のイタリア移民。
大のガンマニアで、知人が所持していたプレミア物の古銃を盗み起訴され保釈。
だがベイルジャンプ(保釈金踏み倒し逃亡)した。賞金首の額は三千ドルだが、逮捕期日が残りわずか十日と迫っているので間に合えばプラス千ドルのボーナスが支払われる。 焦る案件だが報酬は悪くない。
いつもセルフマインドコントロールしていることだが、焦りは当然ながら冷静さが欠け的確な判断力を低下させるので気をつけている。
フランコには家族も恋人さえいなかったので人間関係からの割り出しは困難。
行方を追う手掛かりはやはり銃であると睨んだ。
趣味が昂じて事件まで引き起こしたわけだから、銃がらみの線で追跡。


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警察が家宅捜索した際の記録がプロファイルにあったので気になった。
フランコは数多くのガンショーに出場していたのだ。


「逃亡中の身だが、ヤツの性格ならばどこかのガンショーに現れるかもしれない!」



つづく



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