●更新日 08/03●


『探さないでください』


暑いんだか寒いんだかわからない7月が終わって、8月に入りいよいよ夏本番。


写真 み〜ん み〜ん


写真 み〜ん み〜ん


あちぃ・・・


暑くなると途端に増えるのが行方調査。
探偵社では行方調査で夏を感じちゃったりしてます。
(※また行方調査だ!夏だね〜って)

しかも夏休みになると今度は子供達までもが方々に散ってゆく・・・
夏は開放的な気持ちになっちまうみたいです。

写真 若者よ、オウチに帰れよ〜。

親子喧嘩だったり、現実逃避だったり、内緒の旅行だったり、冒険してみたくなったり、皆それぞれの理由があります。


暑くて久々思い出しました。こんな調査がありました。


『お願いです。探さないで下さい。ごめんなさい。』
大学1年生の息子が書き置きを残して居なくなって1週間。
ご両親が調査依頼でいらっしゃった。

「息子は東京にいるのは間違いないと思います。」と話すご両親。
「なぜ東京にいると思うのですか?」と確認したところ、
少しためらいながらも、こう答えた
「息子の部屋には新宿2丁目に関する雑誌などが一杯あったのです・・・」

ご両親も息子さんにそちらの気があることはうすうす気が付いていたという。
写真を見せてもらうと確かに色白で可愛らしく中世的な顔立ちをしていた。

彼が残していった雑誌とパソコンからの情報を頼りに新宿2丁目に向かう。
いつもは大得意の聞き込みも、今回は女性であることがネックでうまく聞き出せない。
直ぐに男性調査員の応援を頼む。

調査を始めて3日目で息子さんは見つかった。
直ぐにご両親に報告したが、ご両親は連れ戻すつもりはないと言いました。
『居場所が分かればそれでいいのです。いつか自分で戻ってきてくれるのをまちます。女の子に産んであげれば良かった・・・』

ご両親の言葉に愛情の深さを感じ心を打たれました。


凄く暑い夏の日でした。



ガル探偵学校



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