●更新日 09/05●

劣悪ペットショップ(2) 〜国に帰してやろうか?〜


先日のペットショップの件。


一度は有志による動物の保護を認めた店側だったが、その後突然返せと言ってきた。
この動物達は劣悪な環境に置かれていたにもかかわらずだ。

保護された犬。毛は抜け、足の形がおかしい。

日本にある動物の為の法律は、諸外国と比べ、緩く曖昧だ。
保護に参加したドイツ人女性も、「こんな店が日本では許されているの!?」と目を丸くしている。
それどころか、店側から連絡を受けた警察官にこう言われてしまった。
「早く店に動物返しなさいよ。あのね、あんたを国に帰すのなんか簡単なんだよ




そこで後日、この警官に話を伺ってみた。



青字:警官  黒字:記者

有志が保護する前にその店を調べたけど、異常なかったよ。

二階から上にいる動物もお調べに?
そんなこと出来ないよ。それ不法侵入だよ。

アフリカオオミミハリネズミの確認はされましたか?獣医によるとワシントン条約に引っかかるそうですが?



ひっかかってなかったよ。

店にいた動物が病気に掛かっていたことは御存知ですか?
飼い主が病院にペット連れて行くのは当たり前でしょう? ★1

ん?

病気にかかっていたことは御存知でしたか?
僕は別に医者じゃないから。 ★2

ん?

あの店を調べたんですよね?
調べたよ。

病気の有無はお調べにならなかったんですか?
だって僕は医者じゃないから。


この後、★1、★2を延々と繰り返された

では警察が調べた時は、動物の病気は確認してないんですね。ですが、あの後保護した時に病気だと医者に診断されました。それは問題が無いのですか?
え、それって問題なの?

いえ、こちらがお尋ねしてるんですが
★1!★2!


ちなみに「国へ帰れ!」発言については否定した。

日本の動物福祉はまだまだ発展途上にある。
動物の愛護及び管理に関する法律が6月に一部改正を公布した。
しかし、施行となるのはまだ来年の話。
この法律が施行されれば、警察ももう少し噛み合った会話ができるようになるかもしれない。



夏見


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