●更新日 03/14●
門外不出!謎多き鼠園バイト!(研修編)
浦安には夢の王国がある。
一歩踏み入ればそこはもう異国。治外法権。
入国パスポートは検問で金を渡せばもらえる。
ここでは誰でも王様、お姫様なのだ。
金さえあれば。
以前、その夢の王国がチラシでバイト募集しており、知人が入国することに。
以下、彼の実体験である。
履歴書は必要ないとのことだが、かなり面倒な書類を書かされる。
この辺、実に王国独特である。日本では珍しい。
列に並ばされ髪の毛について入念に講義した後、切って来いと出口を指さす。
身だしなみは旧日本軍ばりである。どんなに苦労して辿り着いた猛者も次々に帰される。
さすがは王国! バカ高い北総線利用者にも容赦なし!
合格すると班に分けて個室に放り込まれる。
何でも王国に長く務める老兵殿が新兵に直々指導してくださるとのお話。
どんな鬼教官が飛び出すのかと心境定かでは無かったが時は来た。
ドアが破れんばかりの破壊力をもって突進してくる一陣の風
「コ〜ンニ〜チワ〜」<ゆんゆんとか言ってたかもしれないらしい
身振り手振りで踊り狂うオバサン登場。
まるでヒーローショーのお姉さん気取りである。
すなわち良い子の皆さんは知人である。
一気に勤労意欲が下がっていく、恐ろしいテンションだ。
最初だけのウケ狙いかと思いきや終始このざま。
妙に演技がかったオバサンの指導で次々に鼠の掟というモノを叩き込まれていく。
5時間この一人芝居とチカチカする映像で脳が洗われた状態にされた後
ようやく前で踊っていた奇妙な生き物が巣に戻っていく旨を説明し始める。
と
突然スピーチの間に泣き始めたという!
おいおい、会って1日経っていない我々にもう情が湧いたのか?
と知人、問いただそうとしたトコロ、ふと周りを見ると皆オバサンにもらい泣きしているとのこと!
「ディ#ニー来て本当に良かった!」
鼻水と涙でグチャグチャな顔してほざいてる。
「まだ働いてねえよ」と。
お、恐るべき「鼠マジック」!
次回、「お仕事編」乞うご期待。
廃太郎
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