●更新日 04/16●
今度こそ解放!街は歓喜に包まれ・・・?
ここ数日、何の進展もなくヤキモキさせられるばかりだったイラク邦人人質事件。
解放直前、若者の街・渋谷では……。
▲「誰も見殺しにはしたくない」というキャッチコピーの元、有志がハチ公前にて街頭呼びかけ。
この活動に参加したとある青年に話を聞いてみた。
記者:これはどこかの団体としての活動なのでしょうか?
青年:いえ、最初はどこかの団体の活動だったかもしれませんが、参加しているのは呼びかけに応じた個人です。 僕自身そういった活動団体はあまり好きではないので……。一人一人全員の問題と思ってやっています。
記者:人質になった人たちの行動責任が問われています。それに対しては?
青年:確かに問題はあったと思う。しかし彼らはもともと何年も前からイラクに行っていて、これまではこんなことがなかったのに、今回に限って人質にとられてしまった。それは明らかに自衛隊の派遣によるものです。自衛隊がいなかったら人質には取られなかったはずですね。それなのに小泉さんをはじめ政府は説明責任が不足していると思います。
▲街頭の人たちが人質解放の祈りを込めてメッセージ。
記者:週刊誌などで、政治的な意図を持った“自作自演”ではないかと言われていますが、それに対しては?
青年:何を持ってそういう風に言っているのかと……。ただの状況証拠を重ねて自作自演と決め付けることこそ自作自演だと思います。
インタビュー中、人質解放のニュースが流れ、現場は歓喜に包まれた。青年らは拡声器を片手に喜びを表す。
記者:人質が解放されても活動はまだされるんですか?
青年:ええ、まだイラクには新たに人質になった人たちがいます。その人たちが解放されるまで続けるつもりです。
青年らの活動は渋谷ハチ公前で確実に人々の目を引くものであった。
事件の社会性などを考慮しても多くの人が関心を持つかと思われたが、ほとんどの人が……、
興味なし!家路を急ぐ!
足を止める人と素通りする人の比率はパッと見、1:9。
ハチ公前は待ち合わせの人々も多く、彼らの活動を傍観する人たち……、というのもほとんど見られず、皆電話やメールに一生懸命。
その何人かにも今回の事件についての意見を聞いてみた。
「戦争は反対だし世界が平和であってほしいけど、今回の事件は少し違う。どこかそういったこととズレた感じがある」
「さんざん行くな行くなと言っているのに、それで行ってのことだから放っておけばいい」
「(街頭活動している人たちを見て)腹が立つ。きれい事を並べた偽善。もっと周りを見ろと言いたい」
そしてもしかするとこれが最も大きい“世論”なのかもしれないのだが……、
「自分には関係ないこと」
日本時間17日の夕方にも帰国するとみられる彼ら。
批判や嫌がらせが避けられないところで、彼らはどのような表情で発言をするのか。
数多く残る謎の解明とともに注目である。
探偵ファイル
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