〜 大井競馬予想屋編 〜 先日、探偵魂の「100%超の就職率って?」でアニメ専門学校の声優科について取材してきて、月並みな言葉ですが「騙す方が悪いが、騙される方も悪い」という感想を抱きました。 この業界では「声優養成所には2種類ある」という話がよく言われています。 1つは文字通り声優を養成する“育成所”、もう1つは金儲けに主眼を置いた“回収所”というものです。 雑誌やCMなどで宣伝しているような専門学校はほとんど後者なのだとか。 じゃあそういった学校の宣伝で「私たちが卒業生です」と言っているような人気声優は何なのか?というと、そういう人たちは学校にいるうちからデビューが約束されているのです。 その辺りの裏事情は旧あぶない探偵の声優さんも大変なのですで取り上げていますね。 「声優になる道は厳しい」と言われていますが、実は学校選びの時点で既に選別は始まっているのです。 と言っても、“回収所”と言われているような所では絶対デビューできないというわけではありませんが。 (▲写真はイメージ画像です) “育成所と回収所”の話は非常に有名で、調べようと思ったら簡単に見つかりますし、この話以外にも、卒業生の声や現場での評価など、情報はいくらでも手に入ります。 アニメ専門学校に行こうと思っている人たちは、はたしてこういった情報を集めているのでしょうか? 今までさんざん学校の方ばかり叩いていましたが、生徒側の意識にも問題は多くあるのです。 前回の取材でお話を聞いた某専門学校講師の方は 「就職率がどうこうと言うのではなく、『こんなヤツを業界に送り込むのはヤバイ』という理由から卒業を思い止まらせたいことはよくある。たかだか1年や2年で一人前のプロに仕立て上げるのは無理があるのかもしれないが、『学校に通いさえすれば就職できる』と思っているのか.、授業中にアニメやゲームの話ばかりしている人が多すぎて、授業が成り立たない。」 と嘆いていました。 夢見ることは素晴らしいです。 しかし自分の将来を左右する進路選択なのですから、それを決定するのには、夢ばかりではなく、“現実”=情報を見ることも重要です。 別にこの業界に限った話ではありませんが。
( 探偵ファイル・千明 )
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