2ちゃんねる・同時多発訴訟

〜 せぷてんばぁいれぶんドキュメント・前編 〜



             ■これまでの経緯

9月11日、東京地裁。奇しくも1年前、アメリカにおいて同時多発テロが起こった日。
巨大掲示板『2ちゃんねる』を被告とした民事訴訟の裁判がダブルヘッダーで行なわれた。


写真1
東京地裁


まず、10:30から麻雀プロの清水香織さんが原告となった損害賠償請求等の裁判が、627号法廷にて行なわれる....ハズだったが、10:30になったが被告の西村博之氏(以下ひろゆき)が姿を見せない。

裁判長「来ていないの?」
書記官らしき人達といろいろ話し合っている。

「すわ、また遅刻か!?」
傍聴人が15人ほどいたが、皆同じ感想を持ったであろう。
案の定、2分ほど遅れてひろゆき入廷。

ひろゆき「すみません、遅れました」

またもやビーチサンダルにリュックというおなじみのスタイルである。
書面にハンコを押している。
原告の代理人弁護士が2人。 清水香織さん本人は姿を見せている様子はない。

審理に入る。
準備書面の段階で、URLについて原告と被告の意見が食い違う。
原告の示していたスレッドのURLの最後、l50(小文字のL+50)を数字の150と間違っていたようである。

確かに150だと、レスの150番目が表示されることになるが。
また、削除について裁判長から意見を求められるひろゆき。
「裁判所からの削除命令がありましたら、すみやかに削除します」と答える。

裁判長 「任意では削除しないということですか?」
ひろゆき「しません」

名誉毀損について裁判長がひろゆきに質問し、確認しているようだが答弁書と食い違うような返答をしてしまっているらしい。 きちんと確認し、次回期日ではっきりと答弁することを求められる。

裁判長「重ねて聞くけど、現時点での主張立証はないの?」

などと聞かれている....なんか、ヤバイ雰囲気があります。
傍聴してた方が、「これじゃすぐ負けるよ。」とか言ってましたので、もう一度確認してきちんと答弁しないとかなりマズいのではないかと...。
ちなみに、裁判官は先に判決の出た某動物病院の時と同じ方らしい。うーむ。
裁判官、忌避した方がいいんじゃないですか、との声も。

次回期日を決め、15分ほどで審理は終了した。
真理の終了後、弁護士に清水さん関連の、とある筋の人間のことで質問をするも、無視される。(笑)
やはり、弁護士先生といえば名誉職。 探偵ファイルなんてものの相手はしてもらえないんだろうか。
...がっかり。でも仕事だからしょうがないですね。

次の DHC裁判は傍聴希望者が多いということで抽選ということになっており、本件の傍聴者全員が1階の正面玄関横の抽選場へと向かった。


写真2
門を入って右が抽選場


抽選には、井上トシユキ氏とジャーナリストの二階堂豹介氏も参加していた。
なぜか被告であるひろゆき本人も並ぶ。

係員の人に「あの、あなた被告本人でしょ?」とつっこまれるひろゆき。


写真2
ひろゆき「いえ、あのクジ、一度ひいてみたいんですよ〜」


とあったが説得され、皆の "あぼーん" という台詞とともに列をはずれる。
二階堂氏は「被告本人が抽選してはいけないという法的根拠はあるのか?」と小一時間でもその係員を問い詰めたかったようだったが、第一回の口頭弁論から沢山集まっている2ちゃんねらーの面倒を見てくれていた人だったこともあり迷惑をかけてはいけないということで、とりあえずは指導に従った。

直後、ひろゆきファンの女子中学生(学校はどうした!)が列をはずれたひろゆきに抱きつくアクシデントで騒然となるも、そのまま抽選に。 11:10の段階で28人集まっており、20人が傍聴できることに。
確率は20/28だったが、井上氏はハズれ、二階堂氏は当たりをひいた。

井上「ウワァン!モウコネェヨ!」

捨て台詞をはく井上氏を尻目に、傍聴券をゲットした人は701号法廷へと向かった。


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( 探偵ファイル )


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