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●日本心霊マップ 特別対談 其の壱

 
つのだじろう(漫画家) 渡邉文男 (探偵軍団BOSS)

つのだ: 『日本心霊マップ』と言うことで、霊魂のいる場所とかいうの
を紹介しているわけだけども… それって言うのは…実は反面
すごい危険な事なんだよ。

一般の人は「心霊スポットに行って憑依されてきましたけど、
どうすればいいでしょうか?」なんて、相談に来たりするわけ
だけどね。 それは違うだろって………。

心霊スポットっていうのは、そこは行くと交通事故に遭うよ!
って場所なんだよ。交通量の頻繁な道路を、赤信号で渡ったら
事故に遭いますよ!って警告しているにもかかわらず、そこに
行って…というより、わざわざ赤信号で渡りに行くんだよね。

そんな事すりゃぁ、当然、轢かれるでしょ??
轢かれてから『轢かれたけど、どうしたらいいですか?』って
いう相談は、無いでしょ!?…って僕は、言うわけね。
僕らの立場から言わせてもらえば、そもそも心霊スポットを
紹介すること自体おかしい。
 

渡邉: なるほど、そうですね。
 
つのだ: 心霊スポットなんて捜さなくても、霊魂は、日本中どこにでも
いるんだから、そこへわざわざ行くなって!行けば何かあるぞ
っていう事ね。それは人の霊感度の問題だから、勿論、行って
何も感じない人もいる訳だ。でも、感じないから安全だって訳
じゃない。自分は気付かず憑依されているケースもあるんだ。

…というわけだから『心霊スポット紹介』は僕は反対という事
だね。したがって、私が監修する以上、あくまでもWeb上だ
けで楽しんでもらいたい、と、強調する訳だ。
 

渡邉: 僕は、氾濫しているWeb上のオカルトサイトを警告する意味
でやろうと思ったんですね。
 
つのだ: そう!それならいいと。それで協力することになったんだな。
色々なサイトの中で、心霊スポット心霊スポットと、わぁわぁ
騒ぎ立ててる。どこかに本物がなきゃいかん…と思った訳だ!
 
渡邉: うなんです!僕も本物を作りたいし……
本当に、面白そうだからそこに行けっていうのは絶対イヤなん
ですよ。逆にここへは行くな!というサイトにしていきたい。
 

つのだ: 霊魂は、肉眼で見えない世界だから、一般には、理解しづらい
もの。それを、人の噂を鵜呑みにしたり、馬鹿したり……
まだ科学で、証明されてなくとも、存在するものは存在する!
怖いものは本当に怖いんだよって、認識しなきゃいかんよね。
 
渡邉: 本当にそうですね。
よく他のサイトであるのは、心霊スポットへ行って気持ち悪く
なったとか、なんかこう違うというか…そういうのをバッサリ
斬りたい。ただただ、自己暗示だったり、思い込みですね。
 
僕は群馬の一家惨殺の場所へ行って調べたんですよ。
すごい有名なスポットで皆知ってるんですね。…でも調べたら
ただの引越しなんですよ。  家族3人元気だったんです。
そういうのを隠さず出していきたいんですよね。
 
つのだ: そうそう、そういうのがいいね。本物のサイト。
嘘は嘘、本物は本物なんだ。
 
渡邉: そのご家族の方からコメントも頂いていて「家は放っておいて
いるだけだよ。」って事なんですね。
この場所はこういう噂をされてるけど、実は違うんだよ、と。
そういうのをきちんと紹介していきたいんです。
 
つのだ: だから「日本心霊マップ」のタイトルに「噂の」って付けた方
がいいんだよ。霊能者と、まだ実地調査をしていないスポット
は単なる噂に過ぎない。 この間、大騒ぎされた「岐阜の公営
アパート」!大多数が、あんなのばっかりなんだから。
あそこなんてのは、色んなテレビが出入りし、色んな霊能者?
が出入りし、なんかこう…色々言ってるけど。
もうまるっきりエセ霊能者って奴で、嘘っぱちを並べ立ててる
って事なんだよね。それについては、こっちは一流の霊能者と
現地へ行った霊査で、ちゃんと調べて《そうじゃないんだ!》
って事を、すでに文章に書いています。
 
渡邉: 調査をされたんですか?
 
つのだ: あるテレビ番組でやったんです。大騒動で大迷惑を被ったのは
住民たちで、…騒ぐ連中は住民の迷惑なんか知っちゃいない。
これが心霊スポット騒ぎの、一番の問題点なんです。
ただね。厳密に調べて行けばスポットの全部が全部、嘘だとは
言えない…っていうような事も出てくる訳ですよ。
 
だから僕は、自分のサイトに絡むんなら、ただ、怖がらせたい
ために、興味本位で作るのは、それは駄目だと云うんです。
怖いとか危険な思いをしたいんだったら、心霊スポットなんか
でやらないで「ジェットコースター」でやってちょうだい。
もしくは「お化け屋敷」でやってちょうだいよ!

それなら、それは疑似体験だけで済むんだよ。だけどそういう
危険な場所に行くのは《疑似体験で済まないんだよ》って事。
ここだけはシッカリ皆様に判ってほしい!…興味本位で行って
何かあっても手遅れ!救ってもらえないよ、っていう事ね。

憑依されたら、霊能者に助けてもらえば良いって思いこんでる
かもしれないけど、それを助けられる霊能者なんて、そんなに
いないし、紹介も出来ませんよ!っていう事だ。


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