●更新日 03/09●


あの世逝きサイバートレイン


かつて噂されたお化け列車。狸や狐が化けると言われた列車の怪異も最近は進化している。現実に銀河鉄道を見たという人や、銀河鉄道が家のベランダまでむかえに来たという人もいる。また、最近ではネットで予約ができる。「あの世逝きのサイバートレイン」というもののある。

かつて、明治の御世に岡蒸気と呼ばれた鉄道は、ハイテクノロジーの象徴であった。だが、同時に鉄道が動く仕組みを科学的に理解できなかった人々からすると、鉄道は動く怪物であり、畏怖の対象にもなった。当然、その畏怖は数々の伝説や民話を生み出していった。例えば、狐狸が列車に化けて、列車の機関士を脅かしていたところ、そのまま機関車に轢かれてなくなったという民話が、各地で語り継がれている。

また都内のチンチン電車が廃止された頃、真夜中になると(チンチン電車の音だけ)が走ると噂されたこともあったし、駅のホームや便所には数々の幽霊伝説が語り継がれた。更に、列車に関する都市伝説の中には、終電が終わった頃に走る「死後の世界への直行便」があると囁かれたり、回送列車に一人ぼっちで、延々と乗っている死者がいると言われたり、自殺者が絶えない踏み切りでは、自殺した死者が踏み切りで手招きをして、生きている人々を誘うと恐れられてきた。

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山口敏太郎



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