●更新日 10/25●


宇宙開発は嘘だらけ? 中国宇宙計画に渦巻く疑惑


現在、世界の目は宇宙へと向いているようだ。
アメリカは再び宇宙開発に力を入れると発表したし、日本も2007年に月周回衛星「かぐや」を打ち上げた。
中でも驚異的な発展を見せているのが中国だ。
同じ時期に宇宙開発事業を始めた日本をぬいて2007年有人宇宙飛行に成功した。その技術は日本よりもはるかに進んでいると思えたものだ。

しかし最近、中国の宇宙開発はフェイク(偽造)では? という疑惑の声が続々と上がっている。
すべては月周回衛星『嫦娥1号』から始まった。
「嫦娥」とは、中国神話に出てくる月の女神の名前だ。その女神の名を付けられた有人探査機は、2007年10月24日、四川省・西昌衛星発射センターから打ち上げられた。
月の上空約200キロメートルをおよそ一年に渡って周回する予定であったが、同年11月12日に交信が45分に渡って中断された。
その後は回復したと発表されているが、一説によると交信不能のまま、機体が行方不明になったという噂が流れた。
さらに疑念を深めるきっかけとなったのが、同年11月26日、嫦娥1号によって撮影された月面の画像である。
この画像は幅280キロメートル、長さ460キロメートルの月面を映したものだが、その画像は解像度が1ピクセル辺り120メートルとあまりにも精度の低いものだったのだ。
日本が2007年9月14日に打ち上げた月周回衛星「かぐや」の画像解像度は1ピクセル辺り10メートルあり、比較してみればその差は歴然だ。
そのため、嫦娥1号が撮ったとされる写真は、実はグーグル・ムーンの画像ではないかとまことしやかに囁かれている。

さらに疑惑の決定打となったのが、2008年9月25日に、中国政府の威信をかけて打ち上げた有人宇宙船『神舟7号』だ。
同月28日には宇宙空間での船外活動を行い、その模様は世界中に生中継されて大きな反響を呼んだ。
だが、これもフェイクでは? という意見が多い。
船外活動中の映像に、気泡のようなものが上昇するシーンが写っているのが発見されたのだ。
ユーチューブにもこの映像がアップされていたので、見た方も多いかと思う。
このことから、映像は撮影用プールなどを使った、水中で撮影された映像では? という声があがり、今も疑惑の目を向けられている。

これら中国の一連の宇宙開発疑惑から思い出すのは、アポロ11号の月面着陸疑惑だ。
1969年、アポロ11号の月面着陸から現在に至るまで、ムーンホークス(月面着陸は嘘、でっち上げとする説)が消えることはなかった。
疑惑の裏には、宇宙開発で先を越された事などへの、他国のやっかみや嫉妬といったものもあるかもしれない。
アポロ疑惑の場合はそれに加えて、反米思想から生まれた陰謀論などがからみ、「アポロは月へ行っていない」という都市伝説が形成されたといわれている。
ならば中国も、政治的問題、実際に被害を被っている人や組織から、疑惑という形で不満をぶつけられているのかもしれない。
中国の宇宙開発が何処まで進んでいるのかは、関係者以外は不明である。
果たして今囁かれている疑惑の数々は、いつ解明されるのであろうか。

山口敏太郎「NASAアポロ疑惑の超真相」
山口敏太郎の新刊「NASAアポロ疑惑の超真相」
(山口敏太郎&アトランティア編集部編。徳間書店5次元文庫)




山口敏太郎



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事