ハッカー志望の中学生、不正ダウンロードを自慢で炎上

不正ダウンロードを自慢した中学生のブログが注目を集め、非難や揶揄の書き込みが殺到して炎上した。

プロフィールによると、この中学生の夢は天才ハッカーになることだという。2009年10月10日の更新では、「バイオ５ばっかりやってると４がやりたくなった。だからＰＣばんをＤＬした。どうやったかって？この記事の中にヒントでも書いておこうか。　Torrent」と記した。「ＤＬ」という部分は、文字を反転させると読めるようになっていた。



12月2日の更新によると、全校集会でネット関連の騒動を起こした生徒の話題が出て、「あーびっくりした。死ぬかと思った。（生徒会長の威厳的な意味で」という。「まず、ブログ、やばいことで俺がひっかかりますね。はい。（著作権とかそっちの方で。」とあることからも、自身の行為の問題性は自覚していたようだ。

2010年2月6日には「RPGツクールVX英語版(RPG Maker vx)のクラック＆日本語化に成功」と自慢。だが、うまく機能しなかったようで、17日の更新のコメント欄では、日本語版をTorrentで不正に入手したと告白し、その方法を詳細に紹介した。同日には、声優のCDアルバムについて、「お金が無いからといって諦める俺ではない。Torrentダウンロード！」といった記述も。



さらに、Amazonに本名らしき名前で登録されていることが判明。同姓同名の人物に関する情報が、ネット上にあることも発覚した。そこで2月20日、生徒の通学先とされる北海道岩見沢市立北村中学校に取材を申し込んだ。同校教頭によると、当該の氏名の生徒は在籍しているとのことで、騒動についても既に把握していた。

同校では家庭指導部が調査し、本人に確認を取った上でブログも削除させたとのこと。月曜日の出勤時に、調査を担当した教員から教頭への詳細な報告がなされることになっているらしい。その後に必要に応じて全校集会等を開き、再発の防止に向けて対応するという。

適用の対象が限られているとはいえ、今年1月には改正著作権法により、取り締まりが強化された。しかし、当サイトが20人の若者を対象に渋谷でアンケートを取ったところ、そのことを知っていたのはわずか4名だった。知っていると答えた人物は、全員がネットを頻繁に利用していた。今回の騒動のように、問題性を自覚する人々こそが、不正行為に手を染めてしまう傾向にあるのだろうか。






探偵T