●更新日 10/11●


NHK記者の取材手法に非難続出、HPの記者紹介削除も発覚


Winny問題をきっかけに、NHKの記者に非難の声が続出している。

NHK京都放送局の記者が、Winny開発者の金子勇氏にインタビューを申し込んでいたことが注目を集めた。インタビューを受ければ状況が改善される可能性があると示唆した手紙を、金子氏に送ったという。その内容の一部が、金子氏の弁護人のブログにて公開された。



この記者は、京都放送局に勤務していた20代の男性だったという。2ちゃんねるでは、それが誰なのかと話題に。すると、条件に合致すると思われる警察担当の記者を紹介した記事が、京都放送局HPにあるという指摘がなされた。

NHK は、記者の名前は明かさないという方針のようだ。それゆえ、紹介記事の記者が金子氏に手紙を出した当人であるかどうかは、今後も明かされないだろう。しかし、紹介記事の内容自体が人々の多大な反感を買い、非難が集中した。しかも、その紹介記事が削除されていたことも発覚し、それを疑問視する意見も続出した。

その記事は、鳥インフルエンザ事件を取材した際の経験を語ったものだ。浅田農産会長夫妻の自殺について、「会長夫妻はマスコミが殺したようなもんとちゃうんか?」と捜査員から問われ、「私もそう思います」と答えたそうだ。しかし、情報は思うように得られず、捜査員に「手紙を送る」作戦に変更したという。現場での悩みや、実力をつける決意を記したとのこと。



すると捜査員から連絡があり、彼にだけ社長逮捕の予定を教えてくれたという。その時の心境を、記者は詳細に記している。

「うっかりすると指の隙間から零れ落ちてしまいそうになりそうな、とれたてほやほやのインテリジェンスが手の中にしっかりとおさまったとき、記者は異様な興奮に襲われる。いま、世界でこの情報を握っているのは自分だけだ」、「私は鳥インフルエンザ事件で初めてインテリジェンスに触れ、それ以来、中毒になった」、「記者の醍醐味を知ったあの事件。どうしてあの時、捜査員は私に電話をかけてくれたのか。会長夫妻が自殺した夜、もし私が「メディアに非はない」と組織の体面を守るようなことを言っていたら、結果は違っていたと思う」。



これらの発言に対して、「傲慢だ」、「メディアの責任を認める発言も、結局は自分の手柄を得るための手段なのか」といった趣旨の非難の声が上がった。NHKへの人々の信頼は、失われていく一方のようだ。




探偵T



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