●更新日 11/11●


麻生首相が居酒屋出現で情報錯綜、TBS の誤報も問題に


2008年11月9日、麻生太郎首相は居酒屋で学生と懇談した。この件を報じたマスコミの情報が錯綜し、注目を集めた。

懇談会が行なわれたのは、渋谷区宇田川町の「北の家族」。会場は自民党の学生部が選んだもので、同部に所属する大学生を中心に一般の学生も参加したと、9日の産経ニュースは報じている。会場となった店について麻生首相は、「どこかで見たことがある。チェーン店なのか」と話したという。
麻生首相は「3つのテーブルを回り、注がれたビールを飲んだりチキンサラダをつまんだり」したと、産経ニュースには書かれている。同日のNHKニュースには、「鍋料理などを食べながら」とあり、会場の様子を撮影した映像も配信されている。

一方、スポーツニッポンの10日の記事からは、やや異なる印象を受ける。「ビールの乾杯で始まったが、首相はサラダを口にした程度」という。更に、「わずか1時間でお開き。首相は秘書官と虎ノ門のホテルオークラのバー「ハイランダー」に移動し、批判を浴びる日ごろの“麻生流”に逆戻り」と批判的な論調だ。

また、TBS系「ピンポン」が、この懇談会について不正確な情報を流していたと話題になった。



懇談会の費用は自民党が政党交付金で支払ったものであるとのことで、番組出演者たちが批判的な意見を述べた。懇談会の終了後に麻生首相がホテルのバーに向かったことについても、同様の論調で語られた。

ところが、番組の最後に訂正がなされた。自民党が支払ったというのは誤りであり、参加者が各々で負担したという。放映終了時の訂正となったため、番組を最後まで視聴しなかった人々はそのことを知らないままになりかねない。ネット上では、この点について問題視する声が続出した。本来ならば、翌日の放映で改めて訂正すべきであるとの意見が多く、TBSの対応が注視されている。



10日の毎日新聞では、同日の自民党役員会で麻生首相が上記の懇談会について触れたことを報じた。「(メニューは)ホッケの煮付けとか、そんなもんでしたよ」と述べたところ、「ホッケは焼くしかないんです」と大島理森国対委員長に指摘されたという。更に、「北の家族」にそのようなメニューはないことを確認し、「特別に調理して出すこともない」とのコメントまで紹介している。

就任以来、「庶民感覚に乏しい」という点ばかりが話題になる麻生首相。このような傾向は、一体いつまで続くのだろうか。



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