●更新日 06/24●


世界のナベアツが原因で学級崩壊? BPO にもクレーム


世界のナベアツのネタが原因で、小学校の授業が成り立たないと報じられ、話題になっている。

2008年6月23日の日刊ゲンダイで、埼玉県の公立小学校2年生を担当する教諭が「国語の授業で教科書を朗読させると、数字が出てくるたびに子供たちが“アホ”になる」と証言している。ナベアツのネタ「3の倍数と3がつく数字の時だけアホになる」が子供たちの間で流行っているために、こんな現象が起きているというのだ。

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記事によると、算数ではもっとひどいことになっているようだ。「小学校低学年では“倍数”の概念がないため、1から100までどの数字でも全部アホ。算数はまったく授業にならない」とのこと。「ナベアツには完全にお手上げ。クラス全員がアホになって騒いでいる授業風景を想像してください。まるで悪夢ですよ」と教諭は話す。

スポーツニッポンの6月22日の記事によると、ナベアツ本人も、自身のネタが子供たちに流行していることは知っているようだ。写真集発売記念のイベントで、「元々はお年寄りの方の脳の活性化にと考えたんです。子どもたちの勉強にもなるんで、PTAの皆さん、どうか僕を叩かないでください」と述べている。

一方、ゲンダイの上記記事については、埼玉の小学校の一事例であり、どこまで一般化できる話なのかという疑問も提起されている。ゲンダイは20日に秋葉原連続殺傷事件について「テレビゲームで子供の頭は壊れている!」という記事を配信して、その内容に対して異論が続出したばかりである。

また、ナベアツに関してはBPO(放送倫理・番組向上機構)にも批判的な意見が寄せられている。5月に寄せられた意見として、ナベアツのネタは障害者差別だというものが掲載された。ナベアツの「アホ」顔について、「これで笑うということは倫理的におかしいと思う。障害者の方々、顔面神経麻痺の方々の気持ちを考えたら、このような程度の低い笑いをテレビで放送することが適切か不適切かはすぐに分かると思う」とのこと。

意見の末尾には、「放送局は、テレビを見ている青少年への影響も真剣に考えるべきだ」とも書かれている。とはいえ、これはあくまでも視聴者からの一つの意見であり、BPOの公式見解ではない。

お笑い芸人は、一度ブレイクしても短期間のうちに失速することが多い。「青少年への影響」が1年後にも指摘され続けていることを、ナベアツも願っているかもしれない!?



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