●更新日 12/21●


子猫虐殺宣言の公務員、事実と認め開き直る


2007年12月11日、13日のニュースウォッチで取り上げた、ブログで「子猫虐殺宣言」の公務員。氏名や住所が特定され、ついに週刊新潮が当人への直撃取材を行なうに至った。

週刊新潮の2007年12月27日号に、「子猫を焼き殺した でブログ炎上の「公務員」が特定されるまで」という記事が掲載されている。記事には、一連の騒動の経緯の紹介と共に、公務員N氏のコメントもある。「猫を焼き殺したというのは事実なんです」と述べ、それはN氏がゼネコンに勤めていた若い頃のことだという。担当していた建設現場に集まっていた野良猫の数が多くなり、ノミやダニが大量発生して問題になったとのこと。そこで、「仕方なく生まれたばかりの子猫を3匹、新聞紙に包んで反場の焼却炉に入れたのです。そのことを脚色してブログに書いてしまいました。親猫を川に流した話は嘘ですし、子猫も生まれたばかりで目も開いていませんでしたが」という。

氏名や住所が特定されて以降、自宅近辺を見知らぬ人々が多くうろつくようになったり、脅迫とも取れる内容の電話や無言電話が何度もかかってきて電話線を抜いたりしたとのこと。



新潮の記事では、一貫して「被害者」という視点で語られているのが特徴だ。この件でN氏は警察に相談に行き、自宅前に「警察に通報済み」という貼り紙を掲示したという。

記事の末尾では、「猫の祟りです。申し訳ありません」と謝罪の意を表明している。ところが、これがN氏の本心なのかは疑わしい。というのも、ネット上での非難が集中し、氏名や住所が特定されると、N氏は12月14日の時点で、あえて挑発的な行動に出たからだ。ブログの題名を従来のものから「命を大切に 猫だって生きてるのです」に変更した。

そこには、「猫には感覚・感情があるのです」と題した日記のみがある。「見ろ!!ネコがゴミのようだ!」というセリフと共に捨て猫が描かれた、ふざけたイラストが掲載され、以下のように記されている。



「もし、あなたが猫好きで猫を飼える環境にあるのなら野良猫を救ってほしいのです。この世から不幸な猫がいなくなることを願って・・・。生きるために生まれてきたのです いつか幸せになれる日を夢見て・・・。」

もちろん、謝罪の意は一切確認できない。それどころか、このふざけた日記は現在に至るまで掲載され続けている。そして、家の前には謝罪表明ではなく「警察に通報済み」の貼り紙である。このような一連の行為が、当人の謝罪を意味しているとは思いがたいのだが・・・。


他にも、問題のある発言や行為は数限りない。雑誌記事で子猫の件について謝罪の意を表明したとはいえ、これで全てが片付いたなどとは言えないだろう。今後の成り行きに注目したい。



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