●更新日 12/20●


TBS が居直った?「批判する奴には資料提供しない


今年1年間も何かと騒動続きのTBS。中でも亀田関連の一連の騒動は、ネット上でも大きな話題を呼んだ。そのTBSが、亀田関連でまたもや問題発言をして注目を集めている。

2007年12月18日、産経ニュースに「【変】TBSの情報制限」と題する記事が掲載された。ワイドショーが扱った内容を紹介する「月間ワイドショー評」欄のために、産経がTBSに資料提供を依頼したところ、「批判的な記事を書くのなら資料は出せません」と断られたという。

「批判的な記事」というのは、産経が亀田問題でTBSの姿勢を批判したことを指しているようだ。TBSが亀田寄りの放映内容だったことについて、産経は「反省と謙虚な姿勢が求められているのは亀田家だけではない」と批判。亀田の試合後、TBSには1日に約1500件にも及ぶ苦情が寄せられたというが、TBS広報室は「局が何か放送したらそれぐらいの苦情はくるのが当たり前」と述べたというのだから驚きだ。ちなみにTBSは現在も、「TBS亀田三兄弟サイト」という応援ページを開設している。

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ワイドショーに対する批判的な記事への資料提供はできないという回答に納得できない産経は、「ワイドショーではなく、ドラマの批判記事でも同じ対応なのか?」とTBS広報室に質問。それに対する広報室の回答は「同じです」というもので、「批判的な記事になると聞いて、ビデオの貸し出しをやめた例もあります」と説明したという。

ネット上では、TBSの上記のような姿勢に対して批判的な意見が多く出ている。自分たちに都合が悪いと予想できる記事を出す相手には資料を提供しない、それがマスコミとして正しい姿勢なのか、というわけだ。また、都合のいい時だけ「報道の自由」や「言論の自由」を掲げるダブルスタンダードはいいかげんにしろ、といった声も相次いでいる。

TBSの報道姿勢を疑問視する人々たちの間では最近、「TBSE」という造語まで生まれている。TBSEとは、「Television Bovine Spongiform Encephalopathy(テレビ狂牛病)」の略称で、「テレビの見過ぎで脳がスカスカになってしまう狂牛病のような症状」のことだという。



「TBSEに感染した患者は狂牛病のように脳細胞がおかされ、事実をねじ曲げたり、他人を執ように追いかけ回したりするなど、日常生活が非常に困難になってしまう」という。

冗談はともかく、TBSの「資料提供」について誰もが思い出すのが、オウム真理教問題だろう。TBSのワイドショー「3時にあいましょう」の関係者が、坂本堤弁護士に対して行ったインタビューの内容を放映前にオウム側に提供し、それがきっかけとなって弁護士一家の殺害事件が発生したという問題だ。当時、TBSは社長による謝罪表明を放映し、報道姿勢の改善についての見解も明らかにした。また、筑紫哲也氏が「NEWS23」で、「TBSは今日、死んだに等しいと思います」と発言し、番組降板も示唆したことは話題になった。

しかし、現時点で振り返ってみて、TBSは本当に反省し根本的に姿勢を改めたと言えるだろうか。



一度「死んだ」後にゾンビとして復活し、同じことを繰り返しているに過ぎない、などと言われても仕方がないように思えるのだが。




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