●更新日 12/18●


自作のデスノートをネットで公開した学生に停学処分


人気漫画作品「DEATH NOTE」関連のトラブルが後を絶たない。日本でも最近、週刊少年サンデーの新連載「ロストブレイン」が「DEATH NOTE」のパクリではないかと話題になったばかりだが、アメリカでは社会問題にまで発展しているようだ。

youtubeに、「Virginian Teen Suspended over Names in Death Note」と題する動画があり、話題になっている。この動画に収録されているのは、「List of Classmates in “Death Note” Franklin Military Academy School, Richmond」と題されたニュース。





アメリカのバージニア州リッチモンドで、Franklin Military Academy Schoolという高校の学生が同級生の名前を自作のデスノートに書き込み、停学処分になったという。

そのことがニュースで大々的に報じられ、人々の関心を集めている模様だ。上記ニュースでは、この問題が発覚後に学校が保護者に宛てて出した手紙の内容も公開している。





そこでは、自作デスノートのURLを紹介した上で、それが「DEATH NOTE」という漫画に影響されて作られたものであるという経緯についても説明されている。

自作デスノートがあるHPを見てみよう。





トップページには「DEATH NOTE online version」とある。「open」と書かれている部分をクリックすると、「How to use it」と題されたページに移動し、そこにはデスノートの使用方法が記されている。





ノートの中身を読むには、ページの下部にある「View Latest Entries」と記された部分をクリックすればよい。そこにあるのは、過去に書き込まれた内容の最新ページで、一番下まで画面をスクロールさせると、ペンの絵が出てくる。その横にある「Add Entry」をクリックすると、書き込むページへと移動する。そのページに必要事項を書き込めば、一覧の最新ページに自分の書き込みが掲載されることになる。

この騒動に対する様々な反応の中で興味深いものの一つは、上記のyoutube動画が公開された後、それをパロディ化した動画が同じくyoutubeに投稿されたことだ。その動画は、「Re: Virginian Teen Suspended over Names in Death Note」という題名。内容は、先述のニュース番組を「DEATH NOTE」のアニメと合成したものだ。

作品の登場人物である月たちがニュースを見て、「It’s…another Note?」と、もう一つのデスノートの存在に驚いているという設定だ。続きを見ると、「This is probably another one of L’s traps! He’s trying to get me to make a move.」などとある。和訳すると、「これはLのもう一つの罠かもしれない。僕に行動を起こさせようとしているのだろう」となり、今回の事件と作品の世界観を混在させた、妄想まみれの展開だ。この後、「I still have the real Death Note!」(僕は既に本物のデスノートを持っているんだ)と月が勝ち誇る場面も登場するなど、作品の世界観を上手に再現している。

ちなみに、「DEATH NOTE」の設定の一つに、「デスノートを使った人間は天国にも地獄にも行けない」というものがある。今回の騒動を起こした学生の場合は、停学処分で「大学に行けない」という差し迫った問題に直面しているかもしれない。



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