●更新日 05/06●
高級デパ地下といえば“上質なフルーツが売られている”というイメージがある。 しかし実際はどうなのか。高級スーパーマーケットの担当者に、都内主要デパートのフルーツ売り場について聞いてみた。 まず、ディスプレイに関しては伊勢丹新宿店が優れているという。 改装後に、売り場に並ぶフルーツへの照明の当て方や色など、各種の工夫がなされたようだ。それにより商品が一層おいしそうに見えるという点で、消費者へのアピールは他店より強いのではないかという。 ただしフルーツの質となると、伊勢丹は必ずしも優れていないそうだ。 ちなみに質の良いフルーツが置いてあるのは、小田急新宿店と日本橋高島屋。小田急の売り場は平凡だが、比較的良質のものを選んで置いているとのこと。一方高島屋は、バイヤーがこだわった上質のものが魅力的だという。 その他デパートでは、それほど特徴がない。高級フルーツショップが入っているデパートでも、「値段が高くても質がそれに見合っているかどうかは疑問」とのこと。概してそのような所では、「おなじみの産地」の品が並んでいるのが特徴なのだそうだ。 例えばサクランボなら○○、ミカンなら○○というように、昔からの名産地とされる地域のものと、昔からの品種を中心とした取り揃えである。理由は知名度が高く安定して売れるから。 だが、実際には年々改良が重ねられ、その年に一番おいしいものが採れる産地や最高の甘さの品種は、年々変化しているという。 「本当に一番おいしいものを食べたかったら、デパート以外で探した方がいいですね。その店が何を売りにしているのか。それに注目すると、どのような商品を置いているか分かるはずです」 売れ筋商品で安定的な売り上げを目指すよりも、本当においしいものを分かってくれる人に届けたい。取材に協力してくれた担当者からそんな熱い思いが伝わってきた。 高橋 |
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