●更新日 12/27●
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ES細胞混入は既に分かっていた?STAP細胞事件第1章の終幕





「研究論文に関する調査委員会」の報告書を見ましたが、まずは調査委員の先生方の努力に敬意を表したいと思います。その中で話題になっている「ES細胞混入」については、私は2月の事件発覚直後にピンときていましたが、3月に探偵ファイルへ一連の記事を書き始めた際に下記のように推論・指摘しました。
http://www.tanteifile.com/diary/2014/03/17_01/

森口尚史

きっと幹細胞研究に携わっている専門家ならば同じようにピンと来た方々が多いかも。その後、遠藤先生(理研)が上記の推論を科学的に示されました。
ただ、今回の調査委員会の報告書では、大きな疑惑部分あるいは問題部分が不正認定されませんでしたね。その結果「あそこまでならば不正とは見なされず大丈夫なんだ」などという間違ったメッセージが一般の方々や研究者の卵に拡散してしまう恐れが無いとは言えない。

ところで12月26日のSTAP事件の記者会見と並行して、東京大学では「加藤茂明 元教授らによる論文不正事件に関する最終報告」が行われました。私の推測ですが理研は、その東京大学の最終報告書にある下記の文を懲戒委員会報告書に、そのまま「コピペ」すると思います。

「(仮に在職者であった場合は)懲戒事由等に相当する可能性があると判断する。」

上記は非常に便利な文だと思います。このように小保方さんは理研の懲戒委員会終了後に「懲戒解雇相当」とは書かれないでしょう。そして今後、彼女は早稲田大学の研究生として博士論文の修正に励み、博士学位は剥奪されず、東京女子医大の大和氏の下か彼の関連会社(セルシード)で細々と「研究者」を続けるかも。なお、そこでの仕事は実験ではなく「魂の限界に挑む〜それでもSTAP細胞はありま〜す」という著書の執筆かな(笑)?
最後に、このSTAP事件に関する理研以外の中核組織としての東京女子医大とハーバード大学医学部は、この期に及んでも、まだ記者会見を開いていない。このことを指摘する日本のマスコミが皆無なのは非常に残念です。もしかするとSTAP細胞移植された後に逃げたと噂される猿とは、実は…
バカンティ氏自身のことなのかもしれません。



森口尚史(元 東京大学特任教授) 森口尚史


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