●更新日 10/02●
「まことちゃんハウス」を通りかかってみた
新築された漫画家:楳図かずお氏の居宅をめぐり「異様な外観は環境の破壊」として周辺住民が訴えた裁判で、先月の29日、東京地裁で口頭弁論が開かれた。
昨年11月、工事の差し止めを要求からはじまったこの裁判だが、今に至っても両者の意見はまったく平行線。なかなか決着しそうにない。
原告の住民からは「色彩の暴力」とまで言われる楳図邸だが、その破壊力はどの程度のものなのだろう? 実際に現地へ行ってみた。
まずは車で通りかかってみる。
……
……
……通り過ぎた。
わからなかった。
では、今度は反対側から。
……
……
あっ!
U R L
EMBED
異彩を放つ楳図邸ではあるが、道路から一歩引いた形で建築されているため、車に乗って前だけを見ていると気付きにくいのだ。
とはいうものの、近くで見ると確かに派手。
しかし、赤と白のストライプは強烈だが、綺麗に植栽された植木などのおかげで「毒々しい」といった印象はなく、むしろ「小綺麗」「可愛い」といった印象も受ける。
『かわい〜』と言いつつ、写メを撮る通りすがりの人たち。
周辺の住民に聞いてみても、
『(建築前に)想像していたより綺麗な感じ。子供たちは喜んでますよ』
『植木も綺麗に植えていて、いい感じなんじゃないですか?』
『全然悪い評判は聞かないですよ。むしろ綺麗な家だって褒められてます』
と、評判はおおむね良好。
その他、多数聞かれたのはこんな意見。
『あんまり関心がないっていうのが本音だね〜。感じの悪い建物とは思わないし、でもあの派手な色を近所の人が気にするのもわかるし。大喧嘩しているのは、近くの一、二軒だけじゃないのかな。他はみんな無関心だよ?』
実際、原告のお宅は楳図邸のごく近隣。「毎日目にする」、否、「毎日目にしなければならない」となると、印象もまた違うのだろう。
住宅街で許容範囲の「華やかさ」とするか、耐え難い「悪趣味」ととるか。
皆さんのご意見はいかがだろうか?
九坪
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