●更新日 05/11●


本当にありがとう


名前(HN可)、まあこ
年齢、20 性別女

8歳の夏休み、あなたは妹と私の手をひいて、家族で暮らしてた家から少しの荷物だけを持って曾祖母の家に連れてきましたよね

小さな事から大きな事まで手紙にすればキリがないよ

夜中高熱で大量嘔吐した時、声が出せなくて唸りながらふすまをあけようとしたら、なぜが開きませんでした。
つっかい棒をしてたよね?
そのふすま1枚挟んだ部屋で、

あなたは隣近所のおじさんと交わってたのかな?

お気に入りの枕が嘔吐物でまみれた頃、やっと気が付いてくれたね。
初めて殺意を抱いたのを今でも忘れません。
それから少しして、家の中からあなたの荷物がちょっとずつ減ってる事に気が付きました。
変に思って聞いた私に「処分しただけ」とあなたは言いました。

その数日後、あなたは隣近所のおじさんと蒸発してくれました。

後々聞いたら、おじさんとの子を孕んだからだと...。
それから少しの間、あちこちたらい回しの生活を余儀無くされた、私と妹。
あなたへの怨み辛みはまだまだ消えなかったけど、姉妹の絆は深まりました。
5年後 見つけ出し、なぜ、父親が嫌いなら結婚したのかと聞くと、
あんたが出来たから堕胎したくなかっただけ
と 冷たく答えられました。
それから グレにグレて悪い事も 危険な事も数えきれないほどしました。

子どもを産んでからも、いつかあなたみたいになってしまうんじゃないか。
自分が望まなくても、あなたの血が通ってるなら同じような事をヤりかねないと思ってしまう。
そんな自分が怖くて、1日たりとも子どもと離れる事が出来なくなりました

あなたのお蔭で、人より少し裕福で幸せだった生活はあっという間に潰れてしまったけど、今は子どもと二人、普通の生活を送れてます。
あなたが側にいたら、きっと今の私はいないでしょう。
きっと幸せにもなれなかったでしょう。

いなくなってくれてどうもありがとう!

本当にありがとうね


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