●更新日 01/26●


ほとんど働かずに生きられる!? 「外こもり」の魅力


日本で仕事をして、ある程度まとまったお金が溜まったら、海外に長期滞在する人たちの行動が、「外こもり」と呼ばれ、少し話題になっている。

物価が安い東南アジアに「こもる」のが一般的で、一番多い外こもり先はタイのバンコク。
1年中暖かく、治安も良く、日本人向けの安宿もあり、安く美味しい食堂もたくさんある。タイ人気質はおおらかで、のんびりするのに居心地がいい……等々が、人気の理由だ。

6年ほど前に数ヶ月間「外こもった」経験のある梅宮が、その実態を写真付きでお伝えしよう。

バンコクには、「バックパッカーの聖地」と呼ばれる「カオサン」という場所があり、この地帯のドミトリー(集合ベッド)の宿は、1泊200円程度からある。月に6,000円で住処が確保できるわけだ。


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1泊500円の日本人向けドミトリー宿 エアコン・漫画喫茶付き


女性でも安心な、男女別ドミトリーでエアコン・ホットシャワー付きの綺麗な宿もあれば、



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1泊200円の最安ドミトリー宿 日本語・英語・韓国語書籍スペースあり


「値段重視。寝られればいい」という人向けの格安宿まで多種多様。
「安いほうがいいけど、知らない人と同室はイヤ」という人には、


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まるで独房のような個室

ベニヤで仕切っただけのスペースにベッドを置いた個室も用意されている。

また、ドミトリー部屋で意気投合した外こもり仲間と、


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梅宮・ベッドに寝ている男性・撮影者、で1部屋をシェア

気の合う人同士で集まって、快適な個室を割り勘にして泊まったりと楽しむことも。



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サソリを食べています

屋台で数十円で売られている虫を買って食わせあったりなど、金のかからない遊びばかりしていた。



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最安値宿はトイレが物凄く汚い(シャワー室共用)


外こもり仲間に何人か居た、「外こもりマスター」は、「日本で1ヶ月住み込みの仕事をして、タイで3ヶ月暮らす」というローテーションで生活していた。
つまり、年に3ヶ月しか働かない。
日本に帰国したら、住み込みで働ける仕事を1ヶ月みっちりやり、稼いだ額を全額持って、タイへ。
3ヶ月くらい遊んで暮らせばお金が底をつくので、また日本に帰国し……という生活だそうだ。

しかし、そんな「外こもりマスター」を超える女性たちも居た。


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2人ともかなりの美人

彼女達の職業は、渡りのソープ嬢。
美貌を生かしてソープランドで1ヶ月働き、数百万を稼いでは、11ヶ月はタイで生活、という、
年に1ヶ月しか働かない女性達なのだ。


タイ初心者の頃は、ブランドを買いあさったり高級エステに行きまくったりして、すぐにお金を使い込んでいたが、今は安宿でマッタリと読書をして、仲間と話をするのが一番楽しい、と語っていた。

ちなみに私の場合、カオサンに飽きて、バンコク郊外の無名安宿に住処を移したところ、


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犬まで……

従業員のタイ人+犬が勝手に部屋に住み着いた。
※理由を聞いたら、「家に帰るのが面倒」と言われた。これがタイ人気質。

最初は面白かったので、しばらく放置して一緒に住んでいた。(その頃は私もすっかりタイ人化)
しかし、女性の1人が娼婦屋さんで、それは問題ないんだけど、私が買物に行ってる間に部屋に客を連れ込んでセックスしていやがったので、再びカオサンエリアに移動。


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マリワーナーヤスイヤスイネー


カオサン到着直後、明らかに目の据わった売り子に怪しい物を売りつけられそうになったので帰国。
基本的に治安はいいけれど、怪しい誘いもそれなりにあるのが東南アジア……

当時と違い、現在は長期滞在のルールが改正され(※)、長期間は外こもりにくい状況になっているのだが、それでも「外こもり」人口は増えていく傾向のようだ。


※日本人の場合、観光ビザで1つの国に居られるのは最長30日までだが、いったん他国に出て戻ってくれば、また追加で30日滞在できる。タイは陸続きでマレーシア・ラオス・カンボジア・ミャンマーがあるので、どこかの国境を一瞬越えて戻ることを30日に1回繰り返していれば、無限に滞在できた。(カンボジア国境まではバスで片道3時間程度で到着なので、日帰りでビザの更新が可能)
しかし2006年10月より、ビザなし入国時の期間に新ルールができ「タイへの滞在可能日数は半年間で合計90日まで」という制限になってしまった。




梅宮貴子



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