●更新日 １１／２８●
香川３人殺害事件「原因の原因」 現場より
香川で起きた祖母孫３人行方不明事件。
有力情報もないままに発生から１２日目の昨日、事件は犯人逮捕の急展開を見せた。
行方不明の祖母啓子さんの義弟 川崎政則容疑者逮捕。
動機は、自分の妻（啓子さんの実妹）を借金の保証人にするなどしていた啓子さんへの強い不信感や金銭トラブルだったとされている。
啓子さんが行方不明になる直前に訪れていた近所の自転車屋の店主の話によると、一年程前に事件現場となった借家に越してきた啓子さんはパート勤めをしながら一緒に住んでいた病気の妹を懸命に看病していたと言う。
闘病の末、啓子さんの妹は今年８月に病死。
丁度この頃、隣に住む行方不明になった姉妹の父親が体調を崩し職を失った事もあり、一家七人を養っていかなくてはならなくなった啓子さんにとって妹の遺産は大きなものだっただろう。
婚姻関係にあったにも関わらず、病気の妹の看病をしなかった容疑者との間で遺産配分に関わる何らかのトラブルがあったのではないだろうか。
現場周辺では暴力団との関係など黒い噂が絶えなかった姉妹の父親の山下清さんについて
ネットでは清さんを犯人だと決め付ける様な報道機関についての批判が相次いでいる。
山下清さんは
祖母が対人関係や金銭トラブルで悩んでいるのは知らなかった。
一言相談してくれたら危ないから子供なんぞ預けなかったのに
とコメントしているが、前の職場では軽自動車だったのをオデッセイに乗り換え、毎日パチンコ三昧、食事はほとんど外食。現場近くの飲食店の店員も毎日の様に夫婦だけで食事に来ていたと話す。
犯人ではない。
でも、貴方がもう少し考え行動していたら事件の要因ともなった啓子さんの「悩み」はすぐに解決していたのではないでしょうか。
あさみ
（調査協力：ガルエージェンシー徳島・松山）
あさみの特捜メモ
ＢＯＳＳからの緊急指令でいきなり特捜隊員に任命された。
事件現場となった香川県坂出へ。
着いたのはいいけど何をしよう･･･。
事件現場もここから３キロ位で、家の裏が神社って事しか解らない。
途方に暮れているとタクシーの運転手さんに声をかけられた。
「その事件だったらここ一週間で大体の場所は行ってるから任せなよ！」
おじさんの手にはＴＢＳやフジ、大手新聞会社の名刺がずらり。
なんとも頼もしい味方ができました。
朝になり早速現場へ。
沢山の報道陣に紛れて朝、捜査協力という事で現場に訪れた姉妹の両親の写真を撮る。
姉妹が良く遊んでいたとされる自宅裏の神社は報道陣の車やＴＶの中継車両で埋めつくされていた。
姉妹宅の家の近くの木には手作りのブランコが････いなくなった二人はこれで遊んだんだろうか。
それにしても凄い報道陣の数。
無数のカメラが事件現場の窓やドアを監視していた。
ここって「被害者」宅なのに。現場には色んな人が訪れる。
車にのっているのは家族が良く訪れていたお好み焼き店の店主。
頑張ってカメラの中にもぐりこんでってなんとか聞き込みに成功。
・お店には家族で月に２回以上は来る、常連さんだった。
・にぎやかでとても仲の良さそうな家族。
・奥さんが体が弱いとの事だがお店にきたときは元気そうだった。
次に現場を訪れたのは父親の元同僚・３年ほど前に清さんが勤めていた会社で一緒だった。
・勤務態度はマジメ。バキュームカーの運転をしていた。
・その時はたしか軽自動車に乗っていた。
・良くファミレスで家族で食事している所を見た。
・半年程前に会った時には既に無職になっていた。
張り込み３日目。
事件が動きを見せないので現場の報道陣も暇そうだ。
ボーッと現場を眺めていたら、他の記者に話しかけられた。
名刺貰った。現場に小娘がいるのはやっぱり珍しいんだろうか･･･。
特捜隊員といってもなんも取材スキルがないので取材のいろはや事件について色々教えて貰った。明日はこれで聞き込みして回ろう。
情報と引き換え（？）にプチ撮影会････
ついでに一番気になってる事を聞いてみた。
なんで被害者宅にこんなに張り付いてるんですか？
情報が出ないし事件が動かないから結局ここに戻ってきちゃうんだよね。でも報道規制がかからないで被害者宅にここまで報道陣がいるのは異例かもね。
行方不明になる前、啓子さんが訪れたと言う自転車屋さんに聞き込みに。
・そういえば（事件から）一年前にもパンクで来て、越してきたばかりだと言っていた。
・働きながら病気の妹の介護をしている。
・その妹さんは今年の８月に亡くなった。
・今は、食品店の他に共○食品という工場に勤めていると言ってた。
・働くのがツライと言っていた、今思えば何かを訴えていたのかもしれない。
夕食に訪れた現場近くのうどん屋、ここにも家族を良く知る人がいた。
・毎日の様に昼にうどんを食べにきていた。
・奥さんの体調が悪いのは産後の経過が悪いからとの噂もあるが事故の後遺症が残っているかも。
・啓子さんが働いてるのはこの近くのスーパー。
・他に鳥を殺す所にも行っていると言ってた。
・最後に啓子さんと挨拶したのは事件前日、スーパーでレジ打ちしている啓子さんと挨拶をした。
・うどんを食べに来ていたのは両親だけ。子供や祖母を連れてくる事はめったになかった。
その間子供の面倒は誰が見ていたんだろう？
啓子さんの働いていた工場
食肉加工工場、聞き込みの証言とも一致する。
自宅からはかなり離れていて、自転車でここまで来るのは大変そうだ。
時給は７８０円でした。啓子さんはここで朝から夕方まで働き、夕方から夜遅くまで自宅近くのこのスーパーで働いていた。
一日１３時間を超える労働で家計を支えていたそう。周りにも金銭的に苦しい、仕事が辛いと漏らしていたらしい。６０才近い啓子さんにはかなりの負担だったんじゃないだろうか。
本来一家を支えるはずの父親は生活保護を貰い、パチンコに通っているという。
父親について周辺住民に聞くと今は解散している"組"の組員だった等あまり良い噂は聞けなかった。
あさみ
（調査協力：ガルエージェンシー徳島・高松）
