●更新日 11/29●
香川3人殺害 事件報道の真相
昨日の犯人逮捕から、マスコミへの批判が益々加速した香川の行方不明事件。
現場での報道は正しかったのだろうか?
問題視されているのは父親を犯人と思わせる様な報道。
報道陣の執拗な質問に対し、怒鳴りつけている映像を放送したり、被害者宅に張り付いたり。
実際、何故報道陣は被害者宅を撮るのだろう。
現場の記者に質問してみた所、被害者宅としてこの数は異常だと答えた。
しかし彼らは被害者宅を撮ってるのではなく、撮りたいのは、
事件現場だ。
今回、被害者宅が事件現場となった。
そこに毎日山下夫妻が捜査協力として訪れているが、寝泊りは隣街の父親の実家でしていた。
報道陣は夫妻がその場にいてもいなくても変らず現場を映していただろう。
では何故、何度も父親の姿がニュースに登場したか。
現場で報道カメラが撮る映像は三種類、現場からアナウンサーが伝える生放送、特集などで使う住民のコメント、そしてスタジオでキャスターが原稿を読み上げる際に流されるVTRだ。
住人は現場で各局に使いまわされていた
生放送やコメントはありのままを伝えればいい。一番難しいのはVTRとして使う映像だ。
キャスターの音声が入るので、インタビュー映像以外で現状を伝える動きのある映像が必要。
しかし、今回犯人自供まで事件に動きはなく現場のみで映像確保しなくてはいけなかった。
ニュースでは慌しく現場に警察が出入りしてる様に見えるが、実際は捜査の為いつも通り出勤してきた監察や、
刑事が警察署に戻る際車に乗り込むだけの、
こんな数時間に一回起こる小さな現場の変化を上手く繋げてる映像だった。
しかし局は毎日早朝、朝、昼、夕方、深夜のニュースで違うVTRを用意しなくてはいけない。
当然、現場に動きのなかった時間帯が出てくる。
そうした時に使わざるを得なかったのが、毎日現場にやってくる両親の映像だったのではないだろうか。
放映中に自分の主観を漏らしてしまったアナウンサーは別として、事件報道は、実際に起こった事しか報道できない。
今回の事件、マスコミも事件に進展のない中余分な情報を過報道した部分もあると思う。
だが、最終的に父親を犯人と決め付けたのは、マスコミか?
それとも、それを見て考えたあなたなりの推理の結果だったのか。
あさみ(調査協力:ガルエージェンシー徳島・高松)
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