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怖がり探偵の 心霊スポット行脚 |
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07. 惨殺の館 今回は、読者から投稿メールをいただいた。
「情報をお寄せいただきありがとうございます!」と建前を言うべきか、「やめてくれよ、怖いんだよ!」と本音を言うべきか迷うところであるが、やはり建前で通すべきであろう、トラ次郎さん、ありがとうございました。 ん?他にも「首なしの地蔵がある」「飛び散った血が天井に付着し、今は血天井になっている」とかいう情報が...。 やっぱりやめてくれと言うべきだったのかとも思いながら、私こと探偵Kと山木は神奈川県の某市に向かった。 現場に到着すると、近代的な町並みの中に廃屋がポツンとある。 確かに周囲とはつり合いがとれていない。 ダンディで知られるワタクシ探偵Kがコミケにでもいるようなものだ。 (山木は例のオタクファッションで溶け込めるであろうが...。) 廃屋の周りにある木々を眺めていると、 山木「なんで、廃墟というと木々に囲まれてるんですかね?まあ、それはそれとして、 あくまで『不釣合い』だから怖いだけのような・・・。 ビルの中にポツンとある 『将門の首塚』みたいな感じで。」 心霊ファイル.07にしてはじめてマトモなことを言った山木に驚嘆しながら撮影をする。 ちょっと、Xファイル風に撮影したりして、余裕である。 「スカリー(すっかり)余裕ダナ」と、例によって 絶対零度のギャグを飛ばすXファイル風の山木 探偵K「あまり不気味じゃないな。前回の帰らずの森の神社の方が何倍も怖い。」 流石に我々も回を重ねて度胸がついてきた。 いわゆる "離れ" の建物がいくつもあったので、大家族だったというのは間違いないらしいが。 手付かずで放っておかれ廃屋になったというよりも、家の持ち主か、または珍走団かなんかの手で壊されたんじゃないのかと思う。 壁がブチ抜かれていたり、天井が破壊されていたりした。
飛び散った血の付いた天井を探したけど見つからない。 普通に汚れて茶色に変色しているだけに思われる。 首なしの地蔵もない。 地下室の入り口らしきモノはあったのだが "砂に埋もれた" というより "土で埋め立てられた" という感じだ。 蔵の入り口だったけど、誰も住まなくなったから埋め立てた、と考えた方がしっくりくるだろう。 本当に惨殺があったのか? 本当だったら怖いので事前に国会図書館で調べたけど(ヘタレと言うな!真実を追求する姿勢と言え!)該当の地区ででそんな事件はなかった。 近所の聞き込みを開始した結果...
山木「え〜とつまり家主が死去し、家族の遺産相続でもめてるから放っとかれてるだけで、 心霊現象で放置されてるわけではないと。まあ相続云々で、もめるぐらいだから、 家族は多かったんでしょうね。7人惨殺って、遺産でもめてるってことから来たの かな?登記とか取る必要もなさそうですねぇ。」 今回はパチンコで言えば確率変動状態に入ったような山木が、推理を展開する。 山木「珍走団などが心霊の噂を聞きつけて結構やって来るので、その時のノリで彼らが破壊 している可能性が高いってことですか。(実際、それらしき落書きはあった)」 珍走の香りプンプンな落書き 地元住民いわく、木々が放置状態なので、蚊が出る。 幽霊なんかより、蚊のほうが迷惑だ ということであった。うーむ、見事な結論である。
( 電脳探偵・山木 & K )
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