・・ | 探偵ファイルのイングランド VS アルゼンチン 報告 |
01. 決戦フーリガン! 札幌厳戒態勢 ワールドカップ、盛り上がってます。日本VSベルギー、引き分けでした。 トルシエジャパン善戦、というところです。 ところで、6月7日の20時30分より札幌ドームで『イングランド VS アルゼンチン』が始まります。 イングランドとアルゼンチンといえば、フォークランド紛争でエグゾセ空対艦ミサイルを撃って撃たれた因縁の仲。 武器のない戦争と呼ばれるワールドカップですが、この人たちは武器使いまくって戦争やってたわけで、大会中もっとも危険なカードです。 プアなフーリガンたちがコンビニで奪った金を握り締め、破滅した人生の憂さをゴール一発で晴らそうと、今まさに札幌へ集結中です。 金曜日の夜、札幌は世界で一番地獄に近い場所になるかもしれません。 どちらが勝ってもススキ野は炎上です。 時計台は爆発です。タラバガニは焼きガニになってしまいます。 というわけで、爆発炎上大殺戮直前の札幌に来ています。 新千歳空港からは電車で札幌市内に向かいます。 駅を降りたらビックリです。 僕のために警官が出迎えてくれています。 さすが僕ほどのVIPとなると待遇が違います。 人に会ったら足元を見ろ、がうちの家訓なので、警官の足元を見てみます。 こ、これは警備靴じゃないですか! 象に踏まれても安心な頑丈さんです。 ということは警官のように見えて、この人たちは機動隊のようです。 きっと明日の夜は例の新型戦闘スーツでフーリガンたちに背負い投げや拝み突きを食らわせるんでしょう。 頼もしい限りです。 さすがに構内には外国人が多いです。 これが噂のフーリガンか、と珍しく、実家の母に見せようと記念撮影をしてしまいました。 そういえば昨夜の六本木で、絶対に新幹線で札幌ドームに行くんだと言い張っていたアントニオはどうしたでしょうか? 札幌まで新幹線は通っていないと何度説明しても理解していませんでした。 これだから田舎者は困ります。 次は札幌ドームに行ってみました。 さぞや人が多いだろうと期待していたのですが、誰もいません。 当たり前です。 試合開始の32時間前です。 ファイナルファンタジー IIV の発売前日とはわけが違います。 とはいえ少しは警察もいました。 ドーム脇に彼らの巣を発見。 やはりこの辺りも彼らの棲息域のようです。 警察官札幌ドーム北限棲息説は裏付けられました。 選手らはどこに泊まってるんじゃああ! とカメラ抱えてうろついていたら、婦人警官に呼び止められました。 「名前は? 住所は? 何してるの?」と矢継ぎ早な職務質問です。 さすがにフーリガンの暴動を見に来たとは言えません。 仕方ないので、「ウノ? ドス? トレス? セニョリータ、ポルファボーレ!」と教養豊かなチリのイワシ王になりきりました。 ものすごく不審に思われてしまいました。 失敗です。 仕方ないので少年美で迫ります。 「チケットが1枚余っていたので、一緒に観戦してもらえませんか? 知らない街でボクちん不安...。」 と濡れた子犬の上目遣いでウインクしましたが、「その時間は警備中です」と実に当たり前な返事をされてしまいました。 完敗です。 今のところ、札幌はいたって平和。 風もさわやかで、やっぱ夏は北海道だよな、とラベンダーのハーブティーを飲んでくつろいでいます。 このレポート、フーリガンが暴れるまで続きます。 ( 電脳探偵・山木 )
|
あぶない探偵INDEXへ | 危険度AAA第2弾へ→ |
|