オーリー ・・・・・・ アメリカ製
超耐久ワックス
4.「オーリー」と 侍



目的の為に手段を選ばないってのは、

世間一般で良く言われることだけど、

「手段の為に目的を忘れる」

っていうのは、僕の悪い癖だと思う。



今日もまた・・・

オーリーの実験を忘れて、卵を焼くことに熱中してしまった。



拡大図


そして・・・この焦げ過ぎたGTSの報いなのか、

自分の口が滑っちゃったせいなのか知らんが・・・

僕は今、オーリーを持って再びマークUの前に立っている。




しかも日本刀を持って。



小さい頃から、剣道は習っていたけど



まさか自分の車を斬ることに
なるなんて思いもしなかった。




絶対に、こんなのはワックスの実験とは何の関係も無い。

オーリーを塗ったからって、何がどうなるというのだろう??



しかし・・・

これも全て自分の変な調子の良さが招いた原因かと思うと、

なんともやり切れない気分だ。



いったい一番悪いのは誰なんだ?

僕??

調べとけなんて言ったBOSS?

チョンマゲにしろなんて言い出したbob部長??



答えなんて見つからないまま、僕は寒空の下・・・

刀構えて立っている。



仕方ない・・・。

鉄ブラシで擦っても平気だったという

オーリーのCMを祈るような気持ちで信じ・・・

僕は愛車を振り斬った・・・・。




飛び散る火花。





後に残ったものは







とても見事な刀傷。

擦っても汚れが広がるだけである。

傷の上に有る、オーリーがひたすら虚しい。



アニメやマンガなんかじゃ、

車を斬るなんて良くあるシチュエーションだけど、

本当に車を刀で斬った人間って、

僕が初めてなのではないだろうか??

今も昔もこれからも・・・

現れない偉業をやってしまったのかもしれない。



おぉ・・・そう考えると、とても凄いぞ。

たとえ探偵とは何の関係も無いことだとしてもね。



だが・・・

よく見ると、刀で斬った割にはそんなに酷い傷じゃないな。

もしかして、オーリーを塗ったからこの程度で済んだのかもしれない。

むぅ・・・?

やっぱり、オーリーって凄いのかも・・・?



そんな事を思った結果・・・





今度は刺してみた。しかも内装。



ワックスごときに守れるはずは無く、盛大に残った穴。

ひょっとしたら・・・なんて思ったんだけどな。

期待外れもいいとこじゃん。




反省
 また熱中しすぎて目的がズレてしまった。








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