●更新日 10/29●
女子高生探偵D
1・2・3・4
マユカの母親も私から見ると変わっていた。
一見大人しそうな人に見えるのだが、さすがマユカの母親、頭の中は娘と同じ色。
私がもっとも印象に残っているエピソードとしては、母親がマユカを撮った写真だ。
ある日『見て!見て!ママに撮ってもらったの!』とマユカが突然私に写真を見せてきた。
そこに写っていたのは、
注:イメージ マユカも白い水着だったね・・・。
水着を着てM字開脚をして「あはん」みたいな顔をしているマユカの写真だった。(かろうじて開脚部分は麦わら帽子で隠していた)
私 「・・・・・・。これマユカのお母さんが撮ったの?」
マユカ「うん!!ママに『いやらしく撮ってね』ってお願いしたの(はあと)」
友達にはなれないな・・・と思った瞬間だった。
そんなエピソードを持つマユカの母から涼子の家に電話があったのは卒業式間近の2月下旬。
大変申し訳ない、謝りに行きたいとのことだった。
涼子も母親も何が何だかわからず、とりあえず翌日マユカとマユカの母親が来るのを待った。
母親はマユカと父親のことは何も知らないので、知らせないまま、父親にも内緒にしておいた。
翌日、涼子は父親とのことを謝りにくるものと思い、母親に知られてしまうことが嫌だった。
どうにか誤魔化せないかと考えていたところ二人がやってきた。
マユカの母親は開口一番、
「車買って頂くなんて申し訳ないのでお返しします」と言ってきた。
クルマですか?
外を見ると、ピカピカのシルビアが止まっていた。
なつかしいね。この形。
何コレ? (゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?
どうやら正雄(涼子パパ)はマユカに車を買ってあげてたらしい。
涼子母「これはいったいどういうことなんでしょう???」
マユカ母「ご親切に買って頂いたようなのですが、申し訳ないのでお返ししようと」
涼子母「なぜうちの主人がおたくのお子さんに?」
マユカ母「親切にして頂いてるようでありがとうございます。(うふ)」
話がかみ合っているようでまるで噛み合ってない。
マユカの母親は本当に親切心で、涼子の父親がマユカに車を買ってくれたと思っているようだ。
結局母親二人では話にならず、後日涼子の父親を交えて話をするということで帰ってもらった。
マユカ達が帰って呆然とする母娘。
ピカピカのシルビアはポツリと涼子の家の庭に置いていかれた。
そして正雄(涼子パパ)のささやかな逆襲がはじまった。
セーラー服探偵
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