●更新日 05/15●


パンツのニオイ(3)


対象者が入ったお店は個室ビデオ鑑賞店だ・・
店内にはアダルトビデオ(AV)がビッシリと陳列されている。対象者は慣れた様子でカゴを手に取り、AVを選びだした。
じっくりとAVを吟味し、数本のAVをカゴに入れ受付カウンターへ向かった。
対象者はカウンターでアダルト(オナニー)グッズを購入し、個室へと消えて行った。


グッズイメージ


ありのままの状況をすぐに依頼者に報告した。
すると、依頼者は「今日は女じゃなかったのね・・  でもソレ(オナニー)だって浮気よね?」
私が答えに困ると・・
依頼者は「だって他の女に興奮してヌクなんて・・もう許せない!」
「一体どんなの(AV)借りてったのよ?」
 
年齢(58歳)を感じさせない嫉妬ぶりたった。

依頼者にとってはソレ浮気なのだという。
私は対象者が借りたAVの詳細を報告すると、依頼者はしばらく黙ったままだった。
対象者が借りたAVは・・SM系2本マニア系(スカトロ)2本だ。
恐らく依頼者は、そのマニア系に相当驚いたのだろう。


参考AV


暫くの沈黙を破り、依頼者は「あの人・・そういう趣味があったんだぁ・・」
「だったら私も勉強しようかしら・・・」  浮気の事はもう怒っていない様子だった。
私はまた返答に困った・・ 究極ですよね・・・

約一時間後、対象者は個室ビデオ鑑賞店を出て、自宅へと帰っていった。

後日 三度目の調査の日も、同じ店に行き、同様のAVを借りていた。
パンツのニオイの訳にはソレの常習性があるという判断で、この調査は終了した。

数日後の精算の際、最後に依頼者は「もう 浮気はさせないわよ・・」と笑みを浮かべながら去って行った。
とても意味深な言葉だった・・・



熟年夫婦の深〜い愛を感じました。



探偵 虎次郎



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