●更新日 07/15●


死刑判決


地下鉄、松本サリン事件や坂本堤弁護士一家殺害事件など11事件で殺人罪に問われた
オウム真理教元幹部中川智正被告(44)の控訴審判決が7/13東京高裁であった。
1審・東京地裁判決を支持し、2審も死刑判決となった。

中川智正被告

京都府立医科大学医学部医学科を卒業した中川被告は犯行の際医学知識を悪用。
本来であれば命を救う医学の知識を殺人に利用した。


6/27で13年になる松本サリン事件。
この時も中川被告は医者の知識を活用し、サリン散布前に予防薬の『メスチノン』を仲間に服用させている。

松本サリン事件の被害者の一人河野義行さんの妻、河野澄子さん。
事件当日は義行さんと居間にいた澄子さんは、サリンを吸い込んで意識を失い倒れた。
河野さんと長女も入院。医療費は最初の一週間で300万円かかったという。
澄子さんは自力で呼吸することはできず、体温調節をすることも出来ない。
脳は萎縮をして通常の20%しかない。医者にも絶望的と言われた。
挙句の果てに河野さんは犯人として疑われた。

澄子さんを看病する河野義行さん(1996年)



現在、澄子さんは身体障害者療護施設「ささらの里」で療養している。

河野澄子さんを見舞う松本市長(6/26)


『妻が生きていることが自分の生きる希望』と言った河野さんの愛の力で安定した状態を保っている。13年間の献身的な看病は、これが本物の愛だと私に教えてくれた。
私も介護をする立場だが、壁にぶつかる度に河野夫妻を思い出し負けてはいけないと教えてもらっている。
私の介護歴も同じ13年。河野さんの頑張りに何度も励まされた。


例え頭で理解が出来なくても、澄子さんの心に河野さんの愛は真っ直ぐに届いているはず。
私はそう信じている。


何の罪もない人達をこんな目にあわせた彼らに極刑が下ることを望んで止まない。



長野の探偵



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