●更新日 06/18●

ガーナ、決勝トーナメント進出に可能性を残す完封勝利



グループE

チェコ vs ガーナ

  0 − 

ケガ人続出ながらも前節アメリカ戦を最高の形で勝利した、FIFAランク2位のチェコ
対するガーナは、前節イタリアの多彩な攻撃に翻弄され続けたDF陣の建て直しが急務。
ガーナは若く身体能力が高いだけに爆発したら怖いチームだが、チェコとしては決勝トーナメント進出を最終節のイタリア戦に持ち越すことは考えていないだろう。 

ガーナはイタリア戦からガラリとスタメンをチェンジ。これが功を奏したのか、開始早々にCKを奪う。
このCKは惜しくも外すが、直後の前半2分、セットプレーから中央エリア前でフリーになったFWギャンが胸でワントラップして左足のゴール! ガーナが早々と先制点を奪う。

チェコはMFネドヴェドを中心に攻めあがっていくもチェックが厳しく、ガーナDF陣にことごとく阻まれてしまい、なかなかチャンスへ持ち込めない。

その後もチェコは右からのクロス、セットプレーを中心に反撃するが、ガーナDF陣の好守に阻まれ、決定的チャンスがなかなか作れないまま前半終了。

後半開始2分、ネドヴェドが抜け出してゴールと思いきや、これはオフサイド。

その後の4分にはFWロクヴェンツがイエローカード。これで2枚目のイエローとなり次節出場停止と、チェコにとって痛い後半の滑り出しとなってしまう。
ガーナは6分、カウンターからのギャンのシュートはチェコGKチェフにはじかれるも、ここからペースを奪っていく。

11分、チェコはMFポボルスキーからMFシュタイネルへ交代し、攻撃に厚みを加える。その直後、右からのクロスを最後はMFプラシルがシュート! しかしこれはポストに阻まれる。

チェコは20分、DFウイファルシがガーナFWアモアを倒してしまい、PKを与えてしまう。このファールによりウイファルシにはレッドカード。
ギャンのPKは力が入りすぎ、右ポストを直撃して外れてしまうが、この退場でチェコは動揺したのか、ここから完全にガーナのペースとなる。

ガーナは25分以降立て続けにカウンターからシュートを放つも、いずれもチェフのファインセーブにより失点は免れる。
対するチェコはネドヴェドがチャンスメイクを図るがゴールに結びつかず、選手たちに疲労の色が見え始める。

37分、ガーナのMFアピア、MFムンタリ、ギャンとパスが回り、最後はムンタリの豪快なゴール!

ラインエネルギエシュタディオンに詰め掛けたガーナサポーターはお祭り騒ぎに。

これで2点差となり、完全に戦意を喪失してしまったチェコ。全くといっていいほどボールを支配できず、ガーナの攻撃にDFは戻りが間に合わない。
しかしガーナはボールがすんなり通りすぎるせいか、スルーパスはことごとくオフサイドとなり追加点が奪えない。

ロスタイムに入りチェコは反撃をみせるも間に合わず、2−0のまま試合終了のホイッスル。

これにより最後にイタリア戦を控えるチェコの決勝トーナメント進出の条件は、このアップセットで勢いに乗ったガーナの最終節の結果次第、という厳しい展開になった。



シェリー


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事