●更新日 07/04●


週刊プロレスのドラゴンゲート記事に神戸市が異論


ドラゴンゲートによる「コラ」というサルの虐待問題について、週刊プロレスNo.1480 (7月15日号)の掲載内容が話題になっている。 (記事 1 2 3 4 5 6 7)


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同誌の金子泰之記者が、26日の大阪大会で団体関係者に取材したという。この関係者が誰であるのかは記されていなく、証言内容も当サイトのこれまでの取材結果と矛盾する点、疑問点が多い。そこで、2009年7月3日、神戸市の保健福祉局健康部生活衛生課に再度取材した。

週刊プロレスによると、神戸市の調査は「実際には電話やメールでのやりとりが主で、道場や事務所には来ていない」という。だが、生活衛生課では「道場へ何度も見に行っています」と、記事の内容に絶句していた。コラの背中の傷も、担当者が実際に自分の目で確認したとのことである。


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当時はサルを店で普通に購入でき、野生の個体を捕獲したり違法な店で購入したりしたわけではないとの記述もある。当時もサルは無許可で飼育できず、容易には入手できない動物だったことは、以前記した通りだ。

「実際「小野市生まれ」という出生証明書も残っている」とも書かれている。証明書なるものが具体的に何であるのか、一切不明だ。それどころか、

その文書は神戸市に対して提出されていなく、
これまで話にも出なかったそうだ。



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文書があるのなら、なぜ公開しないのか。そもそも、動物病院等が正式に発行した文書でなければ、証明書としての機能を果たさない。しかも、ドラゴンゲートは市に対して、購入店名さえ伝えていない。具体的なことは言わず、「店は潰れたので連絡がつかない」、「このへんに店があったはず」と曖昧な表現ばかりを繰り返してきたという。

コラの出生に関する唯一の公的な文書は、福島への移送・譲渡手続きで必要となるマイクロチップの埋め込みの際に発行されたものだ。その文書は動物病院で発行され、コラの生年月日が記されているという。

しかし、コラはこれまで飼育許可を得ないまま飼われてきたので、その経歴を公的機関は把握していない。当該の文書に記載されたコラの生年月日等は、ドラゴンゲートの自己申告に基づくものである模様だ。

以上の点について確認すべく、週刊プロレスに取材を申し込んだ。だが、金子記者は出張中で週明けまで戻らないという。大手専門誌の記事だからこそ、証言内容の確認も取らずにそのまま掲載したなどということはないと信じたいが。



高橋



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